舞台は、大多喜城の城下町として栄えた千葉県大多喜町。長女が誕生した時、「娘が食べるものは自分たちで作ろう!」と決意して、この地に移住した稲熊実さん(60歳)と妻の浩美さん(47歳)が主人公です。
1500坪の田んぼと畑で、年間20種類以上の作物を栽培しながら、長女・空ちゃん、次女・里ちゃん、そして1匹のヤギと沢山のカモたちと一緒に仲良く暮らしています。
2人の娘のため、そして自分たちのために、自然いっぱいの山里で自給暮らしを満喫する稲熊さんご夫婦を紹介します。
自給生活を目指す稲熊さん一家。日々の生活には食糧の保存が欠かせません。田んぼで育てたコシヒカリ、畑で栽培した黒大豆など、たくさんの食べ物を大切に使っています。飼っているカモが生んだ卵で、卵料理を作ることもあります。
味噌作りは、稲熊家にとって年に1度のビッグイベント。
味噌に欠かせない麹も、田んぼで育てた米から作ります。移住したばかりの頃、味噌作りの経験がなかったお二人に、地元で暮らす永嶋さんが一から教えてくれました。次女の里ちゃんは、赤ちゃんの頃から、味噌作りを手伝いながら育ちました。今ではみなさん、慣れた手つきです。
実さんが「娘が食べるお菓子も自分で作りたい」と始めたのが、ポップコーン作りです。ポップコーン作り専用の小屋も建てました。醤油で味付けする実さん流のポップコーンはとても評判で、少量ですが、地元のお店に卸して販売もしています。
これからも、愛情を込めて作るポップコーンをたくさんの人に食べてもらいたいと願っている実さんです。
カラスに大切な畑を荒らされ、困っていた稲熊さん一家。夏野菜のシーズンに向け、畑に手作りの案山子を立てることにしました。実さんがボブ・マーリーを大好きなことから、ジャマイカ風の案山子が完成。案山子の口は、浩美さんのアイデアでかぼちゃのヘタで作りました。家族4人協力して作った案山子が今、稲熊家の畑を守っています。
稲熊さんのHP「ダグとワラ」
(URL)
http://www.kumaan.com/