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【3月28日放送】
楽園の住人
弥生の四 拡大スペシャル
~春の渡良瀬 我が町の渓谷鉄道~

今回の人生の楽園は、1時間の拡大スペシャル!群馬県桐生市と栃木県日光市をつなぐ「わたらせ渓谷鐵道」にまつわる、3組の楽園の住人を紹介します。
1人目は、“温泉のある駅”水沼駅の温泉センターを再開させた神山登さん(65歳)です。
地元の役場に勤めていた登さんが定年退職を1年後に控えていたとき、経営難から水沼駅温泉センターの休館が決まってしまいました。そこで登さんは、「地域の一番の観光資源を無くしてはいけない」と早期退職を決意し、センターの再建に乗り出したのです。接客、営業、食材の仕入れ、イベント運営など休日が無いほど忙しい毎日。それでも、温泉センターを続けることで「わたらせ渓谷鐵道」をもっと元気にしたい、と意気込む登さんです。

登さんの高校のクラス会が温泉センターで開かれ、同窓生たちが集まりました。登さんがこのセンターを始めたとき、心配して応援してくれた友人たちです。そして、登さんがこの日のメニューの一つに選んだのは、地元特産のニジマス「ギンヒカリ」を使った押し寿司。故郷の特産品をもっと広めたい、という願いを込めて、登さん自ら仕入れに行きました。

登さんと妻・かほるさんのもとに、長男の輝充(てるみつ)さんとお嫁さんの美香さんが夕食を食べに来ました。輝充さんは、東日本大震災の影響で温泉センターの経営が厳しくなったとき、父の力になりたい、と一緒にセンターで働き始めました。営業マンとして全国を飛び回ってくれる輝充さん。登さんもその想いに応えるため日々、全力で仕事に取り組んでいます。

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続いての主人公は、水沼駅のある桐生市黒保根町に7年前に移住して来たダニエル・ガスマンさん(72歳)と妻の美彌子(みやこ)さん(74歳)。アメリカ・サウスダコタ州出身のガスマンさんは、19歳でアメリカ空軍に入隊。福岡県内の基地に勤務していた時に知り合った美彌子さんと結婚し、退役後もずっと日本で暮らしてきました。65歳の時、山あいの田舎に住みたい、という昔からの思いを叶えるために移住を決意。ここ黒保根町の景色に一目惚れし、田舎暮らしを始めました。
日曜大工が得意なガスマンさんと、料理が得意な美彌子さん。笑顔あふれる、さわやかな国際結婚カップルです。

赤城山が望める高台に、ガスマンさん夫婦のご自宅があります。お二人が住む「母屋」の他に、仲間たちと集まって楽しむ「ゲストハウス」と、ガスマンさんが大工仕事をする「工房」があります。日曜大工が趣味のガスマンさんは、工房で様々な家具を作ります。この日は、友人からもらった廃材を使って、工具を入れるための小さな箱を作りました。釘を打つ位置が少しずれて、小さな穴があいてしまいましたが「失敗は成功の元」と笑顔で話すガスマンさん。今日も素敵な工具箱がガスマン家に仲間入りしました。

週末になると、長男・マークさんのご家族が川崎から遊びにやって来ます。「孫たちにとってもいい経験が出来る場所なので、来てくれて嬉しい」とガスマンさんは大喜び!楽しい週末の始まりです。マークさんは朝早くから、趣味のパン作りを始めていました。そしてお孫さんたちは、薪割りのお手伝い。「出来る人が出来ることをやる」というのが、ガスマン家のモットーです。
さあ、パンも焼き上がり、家族揃ってのランチです。家族が集まり一緒にご飯を作って、一緒に食卓を囲む…とても幸せな休日です。
黒保根町に移住して7年。地元の友達も増え、週末には家族に囲まれる暮らし。充実した毎日に、お二人の顔は輝いています。

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そして3人目は、駅舎が登録有形文化財の神戸駅(ごうどえき)で、ボランティアの駅長を務める金子昇さん(66歳)です。長年、地元の役場に勤めていた昇さんは、57歳で役場を退職し、のんびりと野菜作りを楽しんでいました。そんなある日、わたらせ渓谷鐵道の無人駅でボランティア駅長(愛称・ふるさと駅長)を募集していることを知り、すぐに応募、神戸駅のふるさと駅長になりました。昇さんの仕事は駅舎の掃除と観光案内、そして自分で育てた野菜や加工品の販売です。「わたらせ渓谷鐵道」の魅力を伝え続ける、ふるさと駅長・金子昇さんをご紹介します。

神戸駅のふるさと駅長・金子昇さんのもとを、「わてつ」ファンの野原賢次さんが訪ねて来ました。駅に併設された列車のレストランでお茶を飲みながら、「わてつ談義」に花を咲かせます。ふるさと駅長ならではの出会いは、昇さんの生きる活力となっています。

結婚して36年。「老後は、お互いに好きなことをして暮らそう」と話し合っていた金子さんご夫婦。昇さんがふるさと駅長として人々との出会いを楽しむ一方、妻の久子さんは演歌歌手・氷川きよしさんの大ファンとして、仲間たちとコンサートに行ったり、家に集まって食事をしたりして、楽しんでいます。

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わたらせ渓谷鐵道

これからの季節、渡良瀬川を走る鉄道沿線は、桜や梅など春の花の色で染められます。
4月の11日・12日には、神戸駅で花桃まつりが開かれます。トロッコ車両「花桃号」も運行予定です。

電話:0277-73-2110
問い合わせ時間:
午前8時半~午後5時15分(平日のみ)

神戸駅花桃まつり
日時:4月11日(土)・12日(日)
時間:午前10時~午後3時

水沼駅温泉センター

「関東の駅百選」にも選ばれている水沼駅の温泉センターは、ホームと直結している温泉施設です。
食事処では、地元の食材を使ったおいしい料理を味わえます。

電話:0277-96-2500
営業時間:午前10時半~午後8時
入館料:
大人:600円
3歳~12歳:400円

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