過去のバックナンバー
【2月28日放送】
楽園の住人
如月の四 千葉・館山市
~理系夫婦のジャム工房~

舞台は、千葉県館山市。南房総の新鮮なフルーツと野菜を使ったジャムを作っている、礒部克(いそべ・しのぶ)さん(57歳)と直子さん(48歳)が主人公です。
館山の半導体メーカーでエンジニアをしていた克さんは、同僚の紹介で出会った直子さんと結婚。娘も誕生し、順風満帆な生活を送っていました。しかし2012年、勤めていた工場が不景気のあおりを受け閉鎖。
転職を考えたとき、“館山ではたくさんの農作物が収穫できる”ということに気付き、ジャム作りを始めることにしました。
理系の2人は市販の様々なジャムを買い、糖度や酸味、粘り気などを測定。理想のジャムの味を研究し、2013年7月「館山フルーツ工房」をオープンしました。理系ならではの専門知識を活かし、理論と熱意で美しいジャムを作っている礒部さんご夫婦を紹介します。

『館山フルーツ工房』には定番のイチゴやブルーベリーのジャムはもちろん、“煮るとトロッとした食感になるからジャムにいいのでは?”という発想から生まれたナスのジャムや、パッションフルーツやドラゴンフルーツといった南国の果実を使ったジャムなど、季節ごとの商品を取り揃えています。南房総の“宝物”が瓶一杯に詰まっています。

この日、イチゴを仕入れに南房総市の農家・堀江さんの元を訪ねた克さん。いつもジャムに使っているのは“紅ほっぺ”。芯まで赤く、ジャムにした時、キレイな赤い色が出るため、克さんのジャム作りには欠かせない品種です。見た目、味、そして食感…理系のご夫婦ならではの、細部まで計算尽くされたジャム作りです。

“理想のジャムを作りたい”と日々研究に研究を重ねる2人。使っている機械にもこだわっています。果物の表面に付いた細かい汚れを泡で取る「バブル洗浄機」。熱を均等に通し、煮る時間を短縮することで風味を損なわずに出来る「蒸気釜」などがあります。「館山の新たな名産品を作りたい」という熱い思いは、ここにも表れています。

館山市の観光施設『アロハガーデン館山』から“栽培している果物を有効活用できないか”と相談された克さん。今回は未熟のパパイヤを使い、ドレッシング作りに挑戦。アジアンチックに仕上がったドレッシンングを担当の方に試食してもらうと…。普段は野菜を食べないという専務も「これならいける!」と商品化決定!店頭に並ぶのも近そうです。

先頭へ戻る

館山フルーツ工房

南房総で育った果物や野菜を使ったジャムが常時20種類以上並ぶ店内。季節によって様々なジャムを取り揃えています。
農園によって瓶を分けているので、同じジャムでも違う味・風味を楽しむことが出来ます。
数量が少ないので売り切れの際はご了承ください。

電話:0470-29-5090
営業時間:午前10時~午後6時
定休日:水曜

ジャム 小 500円
    大 800円~
ケチャップ 1,200円

渚の駅 たてやま

地元で採れた新鮮な野菜や果物、魚がそろう「渚の駅 たてやま」。克さんと直子さんが作ったジャムやドレッシングもここで販売しています。

電話:0470-22-3606
営業時間:午前9時~午後6時

先頭へ戻る
戻る