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【11月29日放送】
楽園の住人
霜月の伍 山口・周防大島
~夫婦が織りなす島暮らし~

今回の舞台は山口県周防大島。両親の故郷であるこの島に移住後、農業を営む松本司さん(55歳)と機織り工房を始めた妻の由佳里さん(53歳)が主人公です。
由佳里さんとの結婚を機に、大阪で実家の鉄工所を継いだ司さんでしたが、2010年頃から次第に経営が悪化、2012年2月に工場を閉鎖します。その後、司さんの両親の故郷・周防大島へ4人で移住して、新たな生活を始めました。
司さんは荒れ果てていたミカン畑を開墾し、地元農家の勧めでイチジク栽培に取りかかります。一方の由佳里さんは、趣味の機織りで島の風情を織り込んだ手織物を創作、このあたりでは「渚」のことを「ないだ」と呼ぶことにちなんで、「工房 ないだ織り」を開きました。
周防大島に移住し、心機一転、農業に夢を託した司さんと、機織り工房を始めた由佳里さんの島暮らしを紹介します。

農業を始めたばかりの司さんは、イチジクの他にも泉州水ナスやピーマン、地中海原産のアーティチョークなどを育てています。自分が美味しいと思ったものを作る、というのが司さんの野菜作りの基準です。畑の名前は「ないだ農園」。どの畑も、海を望める景色のいい場所にあります。

趣味で「さをり織り」を楽しんでいたのがきっかけで、「工房 ないだ織り」を始めた由佳里さん。作品を作りながら、機織り教室も開いています。この日も生徒さんたちが松本家へ集まりました。糸を選び、3時間で2メートルほどの布が完成します。由佳里さんの教室は、島外から生徒が来るほどの人気ぶりです。

月に一度行われる、地元の「海の市」。周防大島で獲れた魚介類や新鮮な野菜が並びます。この「海の市」の「ろくじの会」というブースで、野菜と果物を売っている司さん。島が主催する塾で農業を基礎から学び、その時の同期生たちとこの会を作りました。皆さん、周防大島の農業をますます元気にしていこうと頑張っています。

周防大島では、農村漁村の暮らしを体感できる「民泊」の受け入れを行なっています。島へやってきたのは、横浜市にある私立高校の生徒たち。松本家でも3人の女子生徒を受け入れました。
機織りや野菜の収穫、海釣りなどを通して、貴重な体験を満喫した生徒たち。その喜ぶ顔を見るのがうれしいと、毎年「民泊」の受け入れを楽しんでいる松本さんご夫婦です。

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周防大島温泉ホテル 大観荘

由佳里さんの『ないだ織り』は、周防大島のホテル「大観荘」で手に入れることができます。ポーチやマフラー、ショールなど、世界に一つだけのお気に入りを見つけてください。

電話:0820-74-2555
マフラー 3,000円~(税込)
ポーチ 1,800円~(税込)

道の駅 サザンセトとうわ

島の新鮮な野菜なら『道の駅とうわ』へ。
冬野菜も豊富にそろいますが、これからの季節は、甘さが増すミカンの最盛期です。
司さんの作るイチジクもここに出荷していますが、残念ながら今年の収穫分は終わってしまいました。夏までお待ちください!

電話:0820-78-0033
営業時間:午前10時~午後6時
定休日:水曜

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