舞台は山梨県北杜市です。古民家で「cafeくじらぐも」を営む、巽泰郎(たつみ・やすお)さん(47歳)と康恵さん(42歳)ご夫婦が主人公。
山梨県甲斐市で工業ガスメーカーに勤めていた泰郎さんの夢は、のんびりと田舎暮らしを楽しむ事。カフェに勤めていた康恵さんの夢は、自分の店を開く事でした。そんな二人は、夢を叶えるために明野町の古民家に移住。泰郎さんはここから会社に通い、康恵さんがカフェを営む暮らしが始まりました。ところが2年前、泰郎さんが東京へ単身赴任することに…。
明野町での暮らしが忘れられない泰郎さんは今年4月、早期退職を決意。こうして「cafeくじらぐも」は、夫婦二人三脚で新たなスタートを切りました。カフェの人気は、新鮮な地元野菜を使ったランチと、庭で飼っている4匹のヤギ。夫婦仲良く、のどかな田舎暮らしを満喫しています。
「cafeくじらぐも」の日替わりランチは、とりたての地元野菜をたっぷり使っています。この日はお世話になっている農家の畑で、ゴボウの収穫をお手伝い。このゴボウは、翌日のランチでかき揚げにしました。
“誰もが楽しく集える場所にしたい”そんな思いから「cafeくじらぐも」では月に一度、手づくり体験イベントを行なっています。
今日は、野菜とフルーツをワインで煮込んで、ウスターソースを作ります。「くじらぐも」で交流が生まれた皆さんが参加してくれました。
二人がやってきたのは「おらんとうの森」。「おらんとう」とは甲州の言葉で「私たち」の意。誰もが遊べる森として自然体験などを行っています。
泰郎さんたちも手伝って完成したツリーハウスからは、素晴らしい景色が眺められます。
この日は二人そろって、お茶とお花のお稽古です。夫婦で共通の趣味を持つために始めました。泰郎さんは、いつか庭に咲く花を活けてお店に飾りたいと考えています。