過去のバックナンバー
【11月15日放送】
楽園の住人
霜月の参 鳥取・智頭町
~杉の里 夫婦の故郷おこし~

舞台は、杉林に囲まれた鳥取県智頭町。5年前にUターンし、故郷を元気にしようと取り組んでいる藤原和寛さん(58歳)と妻の五月さん(58歳)が主人公です。
智頭町出身の和寛さんは高校卒業後、大手建設会社に就職。九州・四国と転勤を続ける中、25歳の時、愛媛県出身の五月さんと結婚しました。
京都勤務の時に2人の男の子が生まれ、関西での生活が続きます。定年退職後は両親の暮らす智頭町に戻ろうと考えていましたが、かつては林業で栄えた自分の故郷が、衰退していく様子に胸を痛め、もう一度故郷を元気にしたいと2009年3月、52歳で早期退職。地元の杉や檜を活かした仕事をするため、京都と飛騨高山で木材加工の研修を受けた後、智頭町にUターンし、大工職人だった父親の道具部屋を改造して「山の郷(やまのさと)工房」を開きました。
一方、妻の五月さんも、自分で焼いたパンや「半殺しもち」と名付けた名物のお餅を、小さな販売所で売っています。今回は故郷の活性化のため、日々奮闘する藤原さんご夫婦の暮らしぶりをご紹介します。

和寛さんは、廃校になった地元の小学校「山郷小学校」の教室を利用して、木工品のギャラリー「ひとと木」を開きました。テーブルやイスなどの家具からフォークやスプーンなどの小物まで、杉や檜で作った作品を販売して、地元木材のPRに一役買っています。

お二人は農業にも取り組んでいます。地元の不耕作地を借りて野菜やソバやエゴマなどを栽培し、稲作も始めました。収穫した野菜は、ご近所の農家に呼びかけて鳥取自動車道・福原パーキングの近くに作った、地元初の無人販売所で販売するようになりました。

小さな産直市の小屋を借りて、土日・祝日に営業する「じげショップ」も開きました。五月さんが焼いたパンやそば粉クッキーなどをはじめ、今年6月からは「半殺しもち」と名付けた名物のお餅も売り出しました。エゴマを練り込んだ自家製味噌を塗って焼いた「半殺しもち」は、町を訪れた人たちの人気の的です。

智頭町には、かつての「智頭宿」の名残が今も残されています。
ここは江戸時代、因幡街道と備前街道が交わる宿場町として栄え、参勤交代で江戸に向かう鳥取藩主の宿泊所や奉行所が置かれていました。当時の街並が保存され、賑やかだった宿場町の風情を今に伝えています。

先頭へ戻る

木と手づくりギャラリー 「ひとと木」

町には、閉校になった地元の小学校「山郷小学校」の校舎を再利用して地元の人たちが営む、小さな食堂やケーキ店があります。
和寛さんも1年生の教室に、地元の杉や檜で作った木工作品を展示販売するギャラリーを開きました。人と木の出会いの場「ひとと木」で、素敵なひとときをお過ごし下さい。

TEL:0858ー75-3323
問い合わせ時間:
午前7時~午前9時
午後5時~午後8時
スプーン 1,500円~(税込)
イス 5,000円~(税込)
杉のティッシュケース 6,000円(税込)
※来店前に電話にて要予約。日中不在のため、時間を守ってお問い合わせください。

郷山キッチン「おむすびころりん」

「旧山郷小学校」の校舎にある職員室は、手づくりメニューの農家レストランです。地元のお母さんたちが心を込めて作る、野菜たっぷりの「日替わり定食」を楽しむことができます。

TEL:0858ー71-0656
営業日:金曜、土曜、日曜
営業時間:午前9時~午後4時30分
おむすびセット 350円(税込)
日替わり定食A 500円(税込)
日替わり定食B 1,000円(税込)

お菓子工房「くりのみ学級」

「旧山郷小学校」の給食室は、ケーキや焼き菓子など洋菓子全般を扱う注文販売のお店。季節の野菜や地元産の果物を使った、世界に一つだけのオーダーメイド・ケーキも人気です。

TEL:0858ー75-3073
問い合わせ時間:
午前6時~午前8時
午後6時~午後9時
ショートケーキ 300円(税込)
ホールケーキ 1,200円~(税込)
※予約販売のみ。日中不在のため、時間を守ってお問い合わせてください。

先頭へ戻る
戻る