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【11月1日放送】
楽園の住人
霜月の壱 愛知・碧南市
〜ねっとり ほくほく 焼き芋店〜

今回の舞台は愛知県碧南市。定年退職後、焼き芋の専門店を開いた石川順一さん(65歳)と妻の美雪さん(63歳)が主人公です。
自動車部品の会社に就職した順一さんは、30歳の時、美雪さんと職場結婚。その後、趣味のアウトドアで焼き芋作りに熱中した順一さんは“冷めても美味しい焼き芋”を作ろうと、全国からサツマイモを取り寄せ、研究を重ねます。熟成と焼き方の研究の末に生まれた、冷めてもねっとりと甘い焼き芋。会社の仲間に食べてもらうと、これが大好評でした。「自分が焼いた焼き芋で笑顔の輪を広げたい」。こうして順一さんは、焼き芋専門店を開くことを決意します。2009年、実家の米蔵を改装し、一年を通して美味しい焼き芋が食べられる「やきいも 丸じゅん」をオープンしました。
定年退職後に焼き芋の専門店を開き、人との輪を広げる石川さんご夫婦の暮らしを紹介します。

碧南市の町中、車が行きかう交差点に焼き芋の専門店「やきいも 丸じゅん」はあります。お店で扱うサツマイモは、30種類。このうち毎日、5種類以上を焼いています。焼き芋は、大きく2つに分かれます。糖度が高く舌触りのいい“ねっとり系”と、どこか懐かしい昔ながらの“ほくほく系”です。皆さんはどちらがお好みですか?

1年を通して美味しい焼き芋が並ぶ秘密は、保管庫にありました。温度と湿度を管理することで、サツマイモが甘く完熟するまで、焼く時期をじっくりと待つことが出来ます。さらに、焼き芋を焼く窯は全て手作り。試行錯誤の末、空気の層で熱を均一に伝えるオーブンが完成しました。窯の中に水をためるトレイを置いて蒸気を利用するなど、様々な工夫で一杯です。

石川さん夫婦は近所にある「相撲料理 松川」へやってきました。多くのファンに支えられている「やきいも 丸じゅん」。「松川」の大将、長田さんもお二人のことを応援してくれています。温かいちゃんこ鍋を食べながら順一さんは、普段は言えない感謝の気持ちを美雪さんに伝えました。夫婦二人の大切な時間です。

順一さんは、収穫時期となる9月から10月にかけて全国のサツマイモ農家を訪ねています。お店を一時休業してやってきたのは埼玉県、江戸時代から続く「江戸屋弘東園」です。お目当ては、弘東園12代目の伊東藏衛さんが育てる“川越いも”。サツマイモを愛する多くの人々との触れ合いが、順一さんの原動力になっています。

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やきいも 丸じゅん

「やきいも 丸じゅん」では、その時期に食べ頃のサツマイモを使った焼き芋が、一年を通して味わえます。
いろいろな種類がありますので、ぜひ食べ比べてみてください。

電話:0566-46-1311
営業時間:午前10時〜午後7時
定休日:月曜

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