「人生の楽園」はこの秋で15年目に入り、放送回数は700回に到達しました。日頃の感謝を込め、2時間に拡大したスペシャル番組です。
今回は「人生の楽園」のファンでもある熊谷真実さん、六角精児さん、U字工事が“楽園の旅人”として登場。“楽園の住人”とその暮らしを体験します。
そして「人生の楽園」では初めてスタジオセットを組み、西田敏行さん、菊池桃子さんと“楽園の旅人”が、“楽園の住人”たちの素敵な生き方について語り合います。
~屋久島のジェラート店~
最初の舞台は世界自然遺産の屋久島です。その屋久島で初めてとなるジェラートの店を開いた毛利哲さん(43歳)と妻のみおさん(45歳)が主人公です。
都内のレコード出版会社に勤めていた二人は20代のときに職場結婚。哲さんの両親と横浜市で暮らしていました。二人の趣味はダイビングや登山。屋久島を訪れたとき、その自然に魅了されました。2013年1月、哲さんとみおさんは屋久島に移住。何か仕事をしようとジェラート店「そらうみ」を始めました。
今回、哲さんの両親とみおさんの母、妹を屋久島に招き、自分たちが作るジェラートを味わってもらいました。離れて暮らしていても、心と心がつながっている家族愛の物語です。
屋久島空港に降り立った熊谷真実さんは、「そらうみ」を目指します。「そらうみ」に到着するやいなや、ジェラートの味見。パッションフルーツ、タンカン、屋久島茶のジェラート3種盛りを注文しました。南国の風に包まれながら、涼しげなジェラートを堪能です。
またジェラートの食材になる果実の収穫を体験。哲さん、みおさんの家族を迎えるときには、バーベキューの準備を手伝うなど、屋久島で大奮闘です。
~いすみ鉄道運転士~
舞台は房総半島。いすみ市、大多喜町など田園風景の中を走るいすみ鉄道の運転士、武石和行さん(47歳)が主人公です。
武石さんは子どものころから鉄道運転士になるのが夢で、鉄道分野を学べる高校に進みました。しかし、就職時になると、当時の国鉄が職員の採用を取りやめていたため、運転士の夢を断念。電話会社に就職し、システムエンジニアを務めていました。ところが4年前、いすみ鉄道が運転士訓練生を募集していることを知り、夢へ向かって再挑戦。厳しい訓練を終え、2012年に運転士になりました。
今では運転をする喜ぶだけではありません。ローカル線ならではの、地域の人たちとの触れ合いを大切にする喜びを感じています。
いすみ鉄道に乗るのは、芸能界きっての鉄道マニア、六角精児さんです。いすみ鉄道では昔懐かしい車両が走っています。「キハ52」にはビンジュース用の栓抜き、温度計、扇風機など今の車両にはない設備が整っています。六角さんと武石さんの“鉄道トーク”は尽きることがありません。
さらに六角さんは「キハ28」の運転席を見学。運転士気分を味わい大満足です。
~“天空の里”の農家民宿~
舞台は静岡県浜松市水窪町。川に沿って山道をひたすら登ると、山の斜面にへばりつくようにたたずむ大沢集落があります。“天空の里”とも称されるこの地で農家民宿を始めた藤谷幸生さん(66歳)が主人公です。
大沢集落で生まれ育った藤谷さんは、中学を卒業後、農業をしていました。28歳のときに山を下り、磐田市の会社に就職しました。定年後、集落に戻ってみると、過疎が進み高齢者ばかりになっている姿にがく然としました。故郷に活気を取り戻そうと、幸生さんはたった一人で地域おこしを決意。その一環として去年、「農家民宿 ほつむら」をオープンしました。
守り続けていきたい集落、失いたくない風景。故郷愛に満ちた男のロマンの物語です。
「故郷愛ならば俺たちだって…」と“楽園の旅人”に名乗りをあげたのは、栃木愛にあふれるU字工事です。「農家民宿 ほつむら」に宿泊体験。かまどで炊くごはんから、地元在来のじゃがいも、とうもろこしを使った料理を自炊しました。
さらに地域おこしを手伝おうと、山々を一望できる場所にベンチを作りました。このベンチは「天空癒しのベンチ」として集落の名所になりました。