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【8月9日放送】
楽園の住人
葉月の弐 東京・檜原村
~憧れの村で紅茶づくり~

今回の舞台は東京都檜原村です。単身移住後、紅茶作りを始めた戸田雅子さん(65歳) が主人公です。
都立高校で教師を務めていた雅子さんは、田舎での暮らしに憧れを抱いていました。ある日、檜原村を訪れた雅子さんは、その素晴らしさに魅了されました。2003年、気に入った場所を見つけ移住しました。週末には、夫の健一さん(84歳)が、杉並区から通って来ます。
昔から檜原村には小規模の茶畑が点在していました。雅子さんは放置されていた茶畑を再生し、紅茶作りを始めました。そして2012年、自宅敷地内に「檜原の茶工房」をオープンしました。
憧れの地に移住後、地元産の茶葉で紅茶作りに取り組む戸田雅子さんの暮らしを紹介します。

小規模の茶畑が点在していた檜原村では、昔から茶葉を摘み緑茶にして飲んでいました。緑茶も紅茶も同じ茶葉が使われています。雅子さんは茶畑を借りて、紅茶を作っています。茶摘みは大変な作業なので、地元の方々に協力してもらっています。今年は機械に頼らず、全て手摘みで紅茶を作ろうと意気込んでいます。

紅茶作りの第一段階は、手摘みした茶葉を広げ水分を取り除くこと。香りを出しやすくします。第二に茶葉に圧力をかけてもみ、組織を壊します。第三は温度を35℃に保ち、約50分間発酵させます。紅茶特有の色と味と香りに変わっていきます。最後はドラムに熱風を送り、茶葉を乾燥させます。こうして出来たのが「ひのはら紅茶」。村の特産品にしたい―雅子さんの思いが込められています。

雅子さんは静岡県にある丸子紅茶を訪ねました。師匠の村松さんに今年の「ひのはら紅茶」の出来栄えをチェックしてもらいます。持ってきたのは、5月から摘んだ一番茶と7月下旬から摘んだ二番茶。それぞれ好評価をいただきました!一番茶と二番茶をブレンドすれば、「ひのはら紅茶」の完成です。

「檜原の茶工房」で雅子さんは、新しいラベルを作っています。「ひのはら紅茶」の文字は、印刷ではなく手書きです。今年の夏から一枚一枚、心を込めて書いています。袋詰めも手作業。収穫する畑や時期で味が異なっても、どれも美味しい―雅子さんはそんな紅茶を目指しています。

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カフェ せせらぎ

雅子さんが作った「ひのはら紅茶」は、檜原村役場内にある「カフェ せせらぎ」で味わえます。もちろん、茶葉も購入できます。窓際の席からは秋川渓谷のせせらぎを聞くことができます。

電話:090-4667-1971
営業時間:午前9時~午後5時

特産物直売所 やまぶき屋

直売所「やまぶき屋」でも「ひのはら紅茶」を購入できます。檜原村の特産物、ジャガイモなどの農産物も豊富です!

電話:042-598-0429
営業時間:午前9時30分~午後5時
※定休日はありませんが、12月中旬~
3月中旬は冬期休み

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