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【6月14日放送】
楽園の住人
水無月の弐 滋賀・近江八幡市
〜風薫る水郷の手漕ぎ船頭〜

今回は滋賀県近江八幡市が舞台です。高校の校長から転身し、水郷の手漕ぎ舟の船頭になった田頭政泰さん(67歳)と妻のみつ子さん(65歳)が主人公です。
高校の体育教師だった政泰さんは、50代になると校長を務めました。定年後を考え始めた58歳の時、PTAの社会見学で近江八幡の水郷巡りを体験しました。手漕ぎ舟の上から見るヨシ原と田園風景に感動し、定年退職後は水郷巡りの船頭になることを決意。半年間の訓練を経て、2007年9月に手漕ぎ舟の船頭になりました。
近江八幡の新緑の風景とともに、田頭さん夫婦の暮らしを紹介します。

政泰さんの自宅は大阪市にあり、みつ子さんと暮らしています。2人の息子は、すでに独立しています。長男夫婦は近所で暮らしているため、3人の孫たちが遊びに来ることがあります。政泰さんが船頭デビューして間もないころ、みつ子さんや孫たちを舟に乗せ、水郷を案内したことがありました。孫たちから政泰さんにお願いがありました。「またおじいちゃんの舟に乗りたい」

政泰さんの教え子3人が水郷巡りを楽しみにやって来ました。いつも以上に気合いが入ります。得意の親父ギャグを交えながら、水郷の植物や動物を紹介します。教え子たちの感想は「手漕ぎ船頭という選択は、田頭先生らしくて格好いい!」。30年前の思い出話に花が咲き、にぎやかな水郷巡りになりました。

政泰さんが勤める近江八幡和船観光共同組合には、船頭が26人います。月に1度会合を開き親睦を深めています。ほとんどの船頭は地元出身で、幼いころから水郷に親しんでいます。船頭歴20年の橋本将一さんは、「船頭の仕事は健康の源だ」と語ります。皆さん、舟に乗ることを楽しんでいます。

船頭の仕事が休みの日、田頭さん夫婦は琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島に向かいました。18年前から始めた西国三十三所巡礼です。竹生島には三十番札所の宝厳寺があります。田頭さん夫婦は家内安全と船頭の腕が上がるように祈願しました。

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近江八幡和船観光協同組合

古くは豊臣秀次も楽しんだと伝わる水郷巡り。
「近江八幡和船観光協同組合」では、午前10時と午後3時に定期運航しています。予約をして貸し切りにすれば、営業時間内ならばいつでも乗船できます。大勢で利用する場合は、貸し切りがお勧めです。

電話:0748-32-2564
営業時間:午前9時〜午後4時
年中無休

貸切船:6名定員8,930円
8名定員11,580円
乗合船:大人2,160円
小人1,080円
(税込)

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