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【5月17日放送】
楽園の住人
皐月の参 高知・三原村
〜遍路みちのどぶろく民宿〜

今回は高知県三原村が舞台です。お遍路さんも宿泊する農家民宿を始めた東慶祐さん(57歳)と妻の久美さん(52歳)が主人公です。
三原村出身の慶祐さんは、高知市で働いていましたが、33歳のときに会社を退職。家族で三原村へ戻り、実家の農業を継ぎ、米などを作り始めました。その後、三原村が「どぶろく特区」の認定を受けると、久美さんは、どぶろくに興味を持ちます。2007年、東さん夫婦は、名産の三原米を使ったどぶろくを造り始め、同時に農家喫茶をオープンしました。店にはお遍路さんが休憩のために立ち寄り、慶祐さんはもっとたくさんの人とゆっくり話をしたいと思うようになります。そして2012年、「農家民宿くろうさぎ」を始めました。
三原村でどぶろく造りと民宿を始め、宿泊客との交流を楽しむ慶祐さんと久美さんのにぎやかな暮らしを紹介します。

自宅の庭には2組が宿泊できる離れがあります。部屋はくつろぎやすい畳敷きです。夕食の時間になると、「農家民宿くろうさぎ」には近所の方々も集まります。宿泊のお遍路さんに、近所の方々、東さん夫婦も加わって語り合うにぎやかな時間は、「くろうさぎ」での楽しみのひとつです。

東さん夫婦は、7年前からどぶろく造りを始めました。どぶろくに欠かせないのが、丹精込めて育てた三原米です。二人はまろやかな風味のどぶろくを目指しています。どぶろくの仕込みは主に久美さんの担当です。仕込みの加減で味や香りが微妙に変わります。まろやかなどぶろくを造るコツは、穏やかな気持ちで仕込むことだそうです。

三原村では毎朝8時になると大きな木の下に村の男性たちが集まってきます。タブノキの下なので「たぶの木会」と呼んでいます。もちろん慶祐さんもメンバーです。特に何をするわけでもなく、缶コーヒーを飲みながら、たわいのない話をするだけ。こんな仲間との素敵な関係も、故郷ならではです。

久美さんは、三原村の素晴らしさを多くの人に知ってもらおうと、月に一度のランチバイキングを始めました。一緒に始めたのは、三原村で農家食堂や農家民宿を切り盛りしている女将たちです。地元の野菜をたっぷり使った料理の値段は700円。地域をもっと元気にしようと張り切る女将たちのおかげで、三原村の魅力がまた一つ増えました。

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農家民宿くろうさぎ

「農家民宿くろうさぎ」には、お遍路さんだけでなく、一般の方も宿泊できます。朝食、夕食には地元の食材を使った久美さん自慢の料理が並びます。

電話:0880-46-2505
問い合わせ時間:午前8時〜午後8時

1泊2食付き6500円(税込)

三原村商工会

どぶろく特区に認定されている三原村では、7軒の農家が丹精込めてどぶろくを造っています。それぞれ味が異なるので、お試しの7本セットがお勧めです。

電話:0880-46-2437
問い合わせ時間:
午前9時〜午後5時(平日のみ)

どぶろく 180ml 7本セット
3600円(税込)

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