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【3月29日放送】
楽園の住人
弥生の伍 埼玉・春日部市
~そばと仲間と古民家と~

今回の舞台は埼玉県春日部市です。古民家を改装し、仲間と一緒に手打ちそばの店を始めた根本健美(たけはる)さん(66歳)と、妻の春美さん(61歳)が主人公です。
春日部市で生まれた健美さんは、両親の介護をするため、定年前に会社を退職し、農業を始めました。その後、健美さんは農業団体の仲間から、古民家の有効利用について話を持ちかけられます。そば打ちを趣味にしていたことから、定年退職していた仲間を集め、そば店を始めることにしました。
2012年11月、春日部市神間地区に、手打ちそば処「俺らっち 野らっち 神間亭」は開店しました。それ以来、「神間亭」は健美さんの、そして仲間たちの生きがいの場となりました。儲けはほとんどありませんが、そば打ち教室の開催など、新たな夢も生まれています。
健美さんと春美さんの素敵な仲間たちに支えられた笑顔いっぱいの暮らしを紹介します。

「俺らっち 野らっち 神間亭」ではそば打ちや畑仕事を通して知り合った仲間が、交代で働いています。そばが好き、接客が好き・・・スタッフはそれぞれの楽しみを見つけています。営業が終わると、昼食を食べながらのおしゃべりタイム。気の合う仲間と趣味や孫のことを話すこの時間が、健美さんにとって最高の楽しみです。

健美さんと春美さんは長女の麻子さん家族と一緒に、畑へやってきました。ネギなどの野菜は「神間亭」でも使われています。この日は3人の孫たちも野菜の収穫の手伝いをします。健美さんと春美さんは、楽しそうに畑仕事をする孫たちを見ていると、自然と笑顔がこぼれていました。

自分の畑の野菜はもちろん、「神間亭」の食材は出来るだけ地元の物を使っています。そばの実は春美さんの高校時代の友人夫婦が育てたものを仕入れています。根本さん夫婦の仲間は、「神間亭」の中だけでなく、店の外にも広がっています。

「神間亭」にはそばを打つメンバーが数人います。健美さんや、健美さんが教わったそば打ちの先生などが日替わりでそばを打ちます。腕を競い合うのも、仲間が集まって始めた店の魅力の一つです。

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手打ちそば処 俺らっち 野らっち 神間亭

根本さん夫婦が仲間たちと営む「神間亭」は、土曜と日曜日に営業します。地元のそば粉を使った「二八のもりそば」や日によって替わる「季節野菜の天ぷら盛合わせ」などのメニューがあります。築100年の古民家で手打ちそばを味わってみてはいかがでしょうか。

電話:090-3097-8206
住所:埼玉県春日部市神間967
問い合わせ:午前11時30分~午後2時
土曜・日曜のみ営業

※十割そば  1日限定10食
 ケーナ作り体験 4月26日 要予約

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