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【3月22日放送】
楽園の住人
弥生の四 新潟・阿賀野市
~出湯の里の温泉パン~

新潟県阿賀野市にある五頭温泉郷が舞台です。ここの出湯温泉で温泉水を使ったパンの店を始めた渡邉暁子さん(64歳)が主人公です。
夫・勉さんの勤務地異動に伴い新潟に引っ越した暁子さん。ある日、知人から趣味だったバドミントンの指導を頼まれました。快諾した暁子さんは、指導のため出湯温泉を訪ね、懐かしい風景に感動しました。一方、年々客足が遠のいている温泉場の窮状を知りました。何か自分に出来ることはないか―思いついたのがパン作りでの地域おこしでした。こうして2013年5月「出湯温泉パン工房」をオープンしました。
天然酵母と温泉水を使ったふっくらもちもちのパンを焼き、五頭温泉郷に多くの客が訪れてほしいと励む、渡邉暁子さんの元気な暮らしを紹介します。

「出湯温泉パン工房」のパンは、温泉水を使うことでふっくらモチモチに焼き上がります。あんぱん、メロンパン、クリームパンなど定番のパンも温泉水を使って作ります。また1日に7本だけ作る食パン「五頭ブレッド」や5つの味が楽しめる「五頭あんぱん」は地元の象徴でもある五頭山をイメージしたパンで、温泉場活性化の願いを込めています。土産に買っていく方も多くいます。

午前5時30分、暁子さんは新潟市から40分かけて出勤します。従業員の内山奈津美さんと2人でパンを焼きます。店内には焼きたてパンの香ばしい匂いが立ち込めます。昼時になると多くの人が訪れ、売れ行きも好調です。店の隣にある足湯では、パンが焼きあがるのを待つ人もいます。オープンして1年、「出湯温泉パン工房」のファンが増えています。

勉さんの定年退職祝いを内緒で開きました。息子の慶樹さんとその妻の真理さんは、花束と家族の思い出が詰まった写真をプレゼント。暁子さんはこれまでの感謝の気持ちを手紙につづりました。思いもよらない気遣いに勉さんの目には光るものが…。いつの日か、「出湯温泉パン工房」では、そろいのエプロンを身に着け、暁子さんを手伝う勉さんの姿があるかもしれません。

温泉旅館の宿泊客に何か出来ないか―暁子さんは、塩漬けにした瓢湖の桜を白あんに練り込んだ“春のおもてなしパン”を作りました。旅館の女将たちに試食してもらうと、「高級和菓子を食べているみたいでおいしい」と大好評です。旅館限定で味わうことの出来る特別なパンです。店では焼きたてパン、旅館では限定パンを味わい、ゆったりと温泉で癒やされる。そんなぜいたくなひとときを五頭温泉郷で過ごしてみてはいかがですか?

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出湯温泉パン工房

天然酵母と温泉水で作ったパンはふっくらモチモチです。五頭山をイメージした五頭ブレッドは1日7本限定です。パンが売り切れてしまうと、早めに閉店になります。

電話:0250-62-1566
営業時間:午前7時~午後6時30分
定休日:木曜
※パンの製造などで電話対応が出来ないことがあります
※雪だるまパンの販売は終了しています

五頭ブレッド 660円(1日7本限定)
五頭あんぱん 650円
菓子パン 140円~190円

五頭温泉郷旅館協同組合

五頭温泉郷には、出湯温泉・村杉温泉・今板温泉の3つの温泉場があり、湯治場の風情を今も残しています。“春のおもてなしパン”は旅館だけの限定です!

電話:0250-61-3003
営業時間:午前9時~午後5時
定休日:火曜

※春のおもてなしパンは桜の塩漬けがなくなり次第終了

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