今回の舞台は埼玉県さいたま市大宮区です。50歳を過ぎてから手作りのベーグルを販売する店を開いた
井良さん(61歳)と、妻を支える夫の始さん(65歳)が主人公です。
大学で出会った良さんと始さんは、共に小学校の教師になりました。良さんの趣味は、休みの日に家族のためにパンを作ること。54歳のとき、体調を崩した良さんは教師を退職し、手作りパンの店を開くことにしました。自宅近くにわずか3坪の貸店舗を見つけ、2007年、「天然酵母パン&ベーグル・小春日和」をオープンしました。次第にベーグルが評判となり、3年後には自宅敷地に新たな店舗を構え、「小春日和」は再スタートを切りました。50代半ばで新たな夢を見つけ、ベーグル店を開いた良さんと、良さんを支える家族の生活を紹介します。
「小春日和」のベーグルは天然酵母で作られています。20種類、約200個のベーグルが店に並びます。良さんと一緒にベーグルを作るのは長男の太一さんです。「小春日和」のベーグルは具がたっぷり。良さんが美味しいと思った具材を使った自慢の味です。
「小春日和」が休みとなる週末には、
井さん夫婦は毎週のようにドライブに出掛けます。始さんが退職してから、のんびりとした夫婦の時間が持てるようになりました。道の駅や直売所に立ち寄っては、その土地の美味しいものを買うのが夫婦の楽しみです。
家族そろっての食事会を開きました。会場は、三男の仁志さんが営む居酒屋「言葉(ことは)」です。
井家では月に何度も家族が集まります。孫の陽柊ちゃんを囲み、笑顔が絶えない良さんと始さん。この夜も、家族が一つになって、美味しいお酒を飲むことが出来ました。
良さんは、また一つ新しいベーグルを思いつきました。ゆずとりんごで作ったジャムを、甘く煮たショウガと一緒に入れたベーグルです。新作の試食に「小春日和」で働くパートの方や、仁志さんの家族がやって来ました。「小春日和」では家族やスタッフに支えられ、みんなが喜ぶベーグルが作られています。