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【11月30日放送】
楽園の住人
霜月の伍 岐阜・関市
〜にぎやかな手打ちそば店〜

今回の舞台は岐阜県関市。自宅の庭で、週末営業の手打ちそばの店を始めた國光英幸さん(64歳)が主人公です。
英幸さんは元々、和風建築を得意とする大工でした。しかし時代の流れと共に仕事が減り、3年前にはまったくなくなってしまいました。落ち込んでいた英幸さんを励ましてくれたのが、高校時代の同級生たち。相談しているうちに出てきたアイデアが、休耕田でそばを育て、それを使ってそばの店を始めようということでした。英幸さんは、自ら店を建築。1年前に『蕎麦処 来る味(くるみ)』をオープンしました。週末の営業日には、同級生たちが自然と店に集まり、手伝ってくれます。英幸さんの妻、美代子さんも、応援しています。
英幸さんはそばを打ったことがありませんでしたが、専門書を読んで学びました。独学のためか、そばはふぞろいで不格好!それでも素朴さが人気です。もうすぐ開店から1周年。同級生たちと共に「死ぬまでやる!」と頑張っています!

「蕎麦処 来る味」の営業日は土曜日と日曜日です。店には照れ屋で物静かな英幸さんを盛り上げようと、いつも元気な同級生たちが集まっています。店内の雰囲気を演出するディスプレー担当や、皆をまとめる広報担当など、自分の得意分野を生かして英幸さんを支えています。

そばのトッピングに使うネギやゆずは自家製です。英幸さんは自宅のすぐ近くにある畑で、野菜を育てています。また、近所の農家からは乾燥しいたけを分けてもらっています。しいたけはそばつゆのダシに使う欠かせない食材です。英幸さんは出来るだけ地元の食材を使って、そばを美味しく食べてもらおうと努力しています。

店の目の前に広がるそば畑。他にも色々な場所で育てていて、そば畑は全部で8反あります。この日は総勢14人でそばの実を収穫しました。去年は草刈り機を使い、実が地面に落ちてしまったため、今回は手で刈っていきます。脱穀機のエンジンが掛からなくなるハプニングがありましたが、日暮れまでに作業を終えることが出来ました。

「蕎麦処 来る味」のオープン1周年を記念して、同級生たちは英幸さんに、そば包丁をプレゼントしました。英幸さんは喜びを言葉に表すことができません。涙がこぼれてきます。そこでこの包丁を使って、新そばをこしらえます。そばを打つことが感謝の意でもあります。いつもより均一に切れて、食べた同級生の皆さんも「そばの香りがする」と大絶賛でした。

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蕎麦処 来る味

英幸さんが打つ歯ごたえのあるそばが自慢です。メニューは「かけそば」と「皿そば」の2品で、どちらも500円。土日だけの営業で、そばは30食限定です。

電話:0575-49-2454
営業時間:午前11時〜午後3時
土・日曜のみ営業
1日30食限定

関市武儀事務所 産業建設係

道の駅には関市の特産品が並んでいます。原木シイタケを使ったB級グルメもあります。
北条政子ゆかりの日龍峰寺(高澤観音)では、運が良ければ、猫のマロンが、案内をしてくれるかもしれません。

電話:0575-49-2121
問い合わせ:
午前8時30分〜午後5時15分
(平日のみ)

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