舞台は長野県佐久穂町。横浜に家族を残し、単身移住。プルーン農家になった川上純さん(64歳)が主人公です。
建設会社に勤めていた純さんは、50代を迎え「一生できる仕事に就きたい」と農業の道に進もうと思いました。そして妻・庸子さんの反対を押し切り、57歳で早期退職します。長野県の農業大学校で寮生活を送りながら研修を受け、58歳のときに農家として独立。2008年プルーン農園『川上プルーンランド』をオープンしました。
プルーン農家として、充実した毎日を送る純さんの暮らしを紹介します。
純さんが目指すのは、甘い完熟プルーンです。表面に白い粉「ブルーム」がつくと、完熟した証し。そのタイミングを見計らって、収穫します。甘さを確認するために、収穫前には必ず1つ、もぎたてのプルーンをかじって、糖度を測ります。
今年のプルーンは甘く、満足の出来のようです。
プルーン以外にも、大切な農園が隣にあります。その名も『ほったらかし農園』。プルーン栽培に力を注いでいるため、トマトやナスなどの野菜はほとんどほったらかし状態になってしまいます。それでも自宅で食べるには、十分な量の野菜が収穫できます。
収穫した野菜を使って作ったのが「新鮮野菜のテキトー炒め」。味付けはシンプルですが、抜群に美味しい!素材の味をいただきま~す!
純さんは家族を迎えるために、羽黒下駅へ向かいました。収穫の最盛期には、家族と一緒にプルーンをもいでいきます。一人では追いつかない作業なので、毎年、妻の庸子さんと娘の晴香さんにも手伝ってもらいます。
佐久地域では、毎年プルーンの品質を競うコンクールが開催されます。出品を考えている純さんは、プルーン栽培の師匠、高見澤さんの畑を訪ねました。高見澤さんは去年の優勝者。貴重なアドバイスをもらいました。
そして師匠のアドバイスを参考に収穫したプルーンは…見事3位に!予想以上の評価に純さんは驚いています!
収穫の最盛期には、家族以外にも心強い協力者が手伝ってくれます。それが、以前勤めていた会社の仲間や、地元の友人たちです。皆さんのおかげで、350キロもの完熟プルーンが収穫できました。
そして昼休みに、コンクールの結果を皆さんに報告しました。3位になったことに喜ぶ皆さん。感謝の気持ちを胸に、プルーン農家としてこの地を盛り立てていこうと誓う純さんです。