舞台は昔ながらの農村風景が広がる岐阜県恵那市岩村町。その田園を望む場所で喫茶店『岩村茶寮』を始めたのが、長江文雄さん(64歳)と妻の月子さん (63歳)です。文雄さんの青春時代には、純喫茶が流行。コーヒーが大好きだったので、毎日のように喫茶店通いをしていました。コーヒーを愛する気持ち は、年を重ねても変わらず、いずれ喫茶店を開きたいと思うようになりました。そして4年前、消防署を定年退職後に『岩村茶寮』をオープンさせました。喫茶店のマスターとなった今でも、文雄さんの日課は喫茶店通い。毎朝晩、そして定休日にも喫茶店を訪ねます。月子さんは自宅のある愛知県春日井市から『岩村茶寮』に通い、文雄さんを支えています。一杯のコーヒーに、幸せがいっぱい詰まったお話です。
『岩村茶寮』の看板メニューはモーニング。ドリンク代だけでパンや卵料理などの軽食が付いて来る、愛知県や岐阜県では、ポピュラーなサービスセットです。食事の担当は月子さん。庭で採れた野菜やフルーツがたくさん入ったヘルシーなメニューです。コーヒーは文雄さんが担当。注文を受けてから一杯一杯丁寧にドリップしています。