過去のバックナンバー
【8月10日放送】
楽園の住人
葉月の弐 徳島・吉野川市
~梅酒づくりで故郷を元気に~

舞台は徳島県吉野川市美郷。故郷で梅酒製造場を開業した東野宏一さん(71歳)と妻の千里さん(68歳)が主人公です。
宏一さんは会社員時代から“いずれはのんびりと故郷で生活したい”と考えていました。定年を迎え単身帰郷。その後、母親が亡くなり、宏一さんはすっかり落ち込んでしまいました。そのころ、美郷が梅酒特区を申請。宏一さんは、梅酒の講習会に参加しているうちに、“自分も作ってみたい”という思いが募ってきました。千里さんに相談すると、“宏一さんが元気を取り戻すならば…”と、美郷への移住を決意。2009年4月、『東野リキュール製造場』を開業しました。美郷に活気を取り戻そうと、梅酒造りに精を出す東野さん夫婦を紹介します。

『東野リキュール製造場』が最も忙しくなるのは、梅の収穫時期となる6月です。収穫されたばかりの梅を洗い、ひと晩乾燥させてから、ふたりで漬け込みます。「梅の数、1粒違うだけでも梅酒の味が変わってしまう」―宏一さんはちょっとした違いを見逃しません。“おいしい梅酒を味わってほしい”と愛情を込めて漬け込んでいます。

梅農家、天野さんの農園を訪ねました。宏一さんは梅の収穫を手伝います。この日は小梅の収穫です。ネットを下に張り、専用の機械で枝を揺すって梅の実を落とします。今年は豊作で味の良い梅が出来ました。宏一さんは、“この梅を使って作る梅酒もきっとおいしくなるだろう”と自信たっぷりです。

美郷を盛り上げる大切な行事、美郷ホタル祭が開催されました。地元の仲間と一緒に、東野さん夫婦は物産館で梅酒を販売しました。今年が初めての試みです。梅酒の甘い香りに誘われ、たくさんの人が試飲しました。“おいしい”の一言で、東野さん夫婦は笑顔になります。売れ行きも好調!美郷の梅酒のファンが増えました。

『東野リキュール製造場』に、この地域で梅酒造りに励む仲間が集まりました。それぞれの工房でオリジナルの梅酒を作っていますが、美郷を更に盛り上げるために、統一銘柄を作ろうと話し合いました。どの工房の梅酒を統一銘柄にするか。今年の秋に開かれる梅酒祭りに参加するお客さんの投票で決定します!

先頭へ戻る

東野リキュール製造場

東野さん夫婦が作る梅酒は全部で3種類。すっきりとした味わいの『白竜峡(はくりゅうきょう)』。シソを入れ紅く色づいた『紅竜峡(こうりゅうきょう)』。お酒好きにおすすめの『高越山(こうつざん)』。どの梅酒も東野さん夫婦が丹精込めて作った自信作です。

電話:0883-43-2216
問い合わせ時間:午前9時~午後5時
定休日:月曜

白竜峡・紅竜峡・高越山
各2,500円

先頭へ戻る
戻る