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【7月27日放送】
楽園の住人
文月の参 北海道・鶴居村
~目指せ名産品!母娘のルバーブジャム~

広大な湿原を有する北海道阿寒郡鶴居村。この村でシベリア原産の野菜『ルバーブ』を使ったジャムを作る岩脇乃富さん(51歳)と、母の渡辺敬子さん(77歳)が主人公です。
東京で家族と暮らしていた乃富さんは、釧路市在住の両親が年を重ねてきたことを心配し、度々帰省するようになりました。そんな時、別荘があった鶴居村で過ごすことがありました。そして知人の家でルバーブと出会い、「ジャムに出来る」と教わった乃富さんは、試しにジャムを作ってみました。するとさわやかな酸味を持つおいしいジャムが出来ました。その味に感動した敬子さんは、鶴居村の名産品として商品化しようと考えました。2010年にルバーブジャムの加工所『手作り工房TANTAN』が完成。乃富さんは鶴居村に居を移し、敬子さんの応援を受けながらジャム作りを始めました。
“鶴居村といえばルバーブジャム―と言われるような名産品にしたい!”そんな夢を抱きながら、ジャム作りに励む母娘を紹介します。

乃富さんがルバーブを収穫してきました。茎の部分を食するルバーブは、緑色と赤いものがあります。味は変わりませんが、そのままではとっても酸っぱい!古くから欧米では、その酸味を生かしてジャムやパイに使われてきました。乃富さんは、広大な畑で300株のルバーブを育て、畑の横に構えた加工所でジャムを作っています。ルバーブの茎を短く切り、砂糖とハチミツを加え、丁寧にアクを取りながら煮込みます。完成したジャムを瓶詰めした後は、母の敬子さんが最終チェックします。娘に対しては辛口の敬子さん。色合いや固さなどを一つ一つ確認します。こうしてふたりはおいしいジャムを作ろうと日々奮闘しています。

乃富さんには協力者がたくさんいます。農業の経験がまったくない乃富さんに、ルバーブの育て方を教えてくれたのは近所の長谷川清さんです。畑にある大量のルバーブは、長谷川さんに教えてもらったおかげで育ちました。今でも長谷川さんは、暇さえあれば畑作業を手伝ってくれます。
またジャムのラベルを作ってくれるのは、いとこの渋田智弘さんです。パソコンが得意な渋田さんは、“TANTANの看板娘”乃富さんの顔写真入りチラシも作成しました。乃富さんのルバーブジャムには、地元の人たちの愛情がいっぱい詰まっています。

畑で乃富さんと敬子さんが、真剣な表情をしています。色鮮やかな真っ赤なジャムを作りたいと、茎が赤いルバーブを探しています。しかし、ただでさえ広い畑に、乃富さんは肉体労働が苦手…。そんなとき頼もしい助っ人が現れました。同級生の増永雄二さんです。畑に来るなり、猛スピードでルバーブを収穫します。あっという間にたくさんの赤いルバーブが集まりました。
乃富さんは、より赤い茎を使ってジャムに加工します。完成したジャムは、今までで一番というぐらいに綺麗で真っ赤になりました!これからはこの赤いルバーブジャムを看板商品にして勝負です!

敬子さんの鶴居村での楽しみは、山菜採りです。山菜に詳しい老人会の皆さんと、山菜採りにやってきました。見分け方や採り方を教わりながら、ウドや行者にんにく、フキ、ぜんまいなど、たくさんの山菜を収穫しました。この日は乃富さんと一緒に山菜を料理しました。ウドと行者にんにくの天ぷらや、フキの炒め煮など、この時期にしか味わえないぜいたくなお昼ご飯です。
美容院を経営し多忙だった敬子さんは、乃富さんが幼いころ、一緒に過ごす時間がとれなかったそうです。今、時を取り戻すように、母娘の時間を楽しんでいます。

ある日、工房で乃富さんがお菓子作りを始めました。赤いルバーブジャムを広めるため、新商品のスイーツを試作します。ルバーブジャムをまるまる一瓶と、生クリームを使ったロールケーキです。乃富さんは、生クリームをたっぷり入れすぎたため、スポンジが破れてしまいました。翌朝、一から作り直して、赤いジャムの色が映えるロールケーキを完成させました。
ふたりが新作ケーキを持って訪れたのは、ゲートボールを楽しむ老人会の皆さんの所。味見してもらうと、大好評!手作り工房TANTANの新しい商品として、秋には登場する予定です!

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鶴居村役場 商工観光係
(釧路湿原国立公園)

日本最大の湿原として知られる釧路湿原では大自然を体感できます。かれんな花や、緑がいっぱい。天然記念物のタンチョウも舞い降ります。

TEL:0154-64-2111(代表)
問い合わせ時間:
午前8時30分~午後5時15分

乳製品工房 鶴居村 酪楽館

鶴居産の牛乳で作るチーズ、『鶴居』を製造、販売している酪楽館。
館内では、チーズ作りを体験できます。

TEL:0154-64-3088
開館時間:
午前9時~午後5時
火曜定休

手作り工房 TANTAN

乃富さんが鶴居村の新たな名産品を目指して作る「ルバーブジャム」。
そして、乃富さんの母・敬子さん特製の「しそ南蛮味噌」などを作っている加工所です。
ただし、商品は工房では販売していません。
購入に関しては、電話でお問い合わせして下さい。また鶴居村の「ホテルグリーンパークつるい」や、釧路市にある「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」などでも販売しています。

TEL:080-1031-7490
問い合わせ時間:
午前10時~午後3時
(月曜~木曜)
*工房では販売していません。

ルバーブジャム 600円

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