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【6月1日放送】
楽園の住人
水無月の壱 宮崎・高千穂町
〜お母さんの米粉ふっくらパン〜

今回の舞台は、宮崎県高千穂町。
何色もの緑が重なり合うこの山間の地で、米粉のパンや菓子の工房とカフェをオープンさせた佐藤孝子さん(58歳)と、夫の峰雄さん(64歳)が主人公です。

ふっくらと焼き上がる米粉のパン作りに魅了された孝子さんは、「自家製の米を使い、米粉加工の工房を始めたい」と思うようになりました。そして2008年、『そよ風工房』を開き、さらに2010年には、『農家カフェ風の道』をオープンさせました。
自然豊かな高千穂の山間で米の魅力を知ってもらおうと、米粉でパンや菓子を作る農家の孝子さんと、孝子さんを支える夫や高千穂町の人々を紹介します。

町の中心部から車で約20分の上岩戸地区にある孝子さんの自宅。その一角にあるのが『そよ風工房』です。ここで、米粉のパンや菓子を作っています。米粉以外は、通常のパンを作る時と同じ材料を使います。そして、おやき作りを手伝っているのが、孝子さんの高校時代の同級生、佐藤多喜子さんです。工房が忙しくなると、手伝いに来てもらいます。作業をしながらボケとツッコミの会話を繰り広げる二人は、まさに工房の名コンビ。工房には笑いが絶えません。

自宅からの眺めがとても素晴らしいことから、「景色を見ながら米粉パンを食べたい」と言うお客さんの要望がありました。そんな声に応えるため、自宅を改装して『農家カフェ風の道』をオープンしました。絶景を望むカフェの、木のぬくもりあふれる丸太椅子は夫の峰雄さんが作製しました。この日は、杉を切り出し、新しい椅子を作りました。孝子さんの思いを陰で支えている、縁の下の力持ちの峰雄さんです。

『農家カフェ風の道』の人気メニューは米粉のピザです。人気の秘密は、地元・上岩戸地区のトマトで作った自家製ケチャップを塗ることです。トッピングの野菜も、可能な限り地元産を使っているこのピザは、野菜のシャキシャキ感と、サクっとした米粉の生地が特徴です。高千穂の絶景を眺めながら、皆さんとても美味しそうに召し上がっていました。

この日やって来たのは、地元の食材で加工品を作り、町を盛り上げていこうという仲間たちです。孝子さんは皆さんに、新作メニューの試食をしてもらいました。それは孝子さんが育てたキンカンの甘露煮を大胆に乗せた米粉ピザです。試食の結果は大好評!さらに皆さんからおいしくするためのアイデアもいただきました。『農家カフェ風の道』の新メニューが誕生するのが楽しみです!

孝子さんは、米粉の魅力を知ってもらうため、米粉を使ったパンの手作り体験教室を行っています。この日の生徒は大人4名と子ども2名。大人にはしっかりと米粉の特徴を説明し、子どもたちにはパン作りを楽しんでもらいました。米粉のパン作りに興味津々の子どもたちです。体験教室の後はみんなで試食タイム。一つ一つていねいに作ったパンはおいしく焼き上がり大成功です!

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がまだせ市場 直売所 鬼八の蔵

高千穂生まれの新鮮野菜・お米・加工品などがたくさん並ぶ直売所。
地元の方が愛情を込めて作ったものばかりです。
孝子さんが焼いた米粉のパンやおやきも並んでいます。

TEL:0982-73-1831
営業時間:午前9時〜午後6時
不定休

農家カフェ 風の道

孝子さんの作る米粉のピザやケーキが楽しめる『風の道』。
高千穂の山々を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。
孝子さんたちは農作業をしている時もあるので、訪ねる際は連絡をしていただくと良いでしょう。

TEL:0982-76-1450
営業時間:午前11時〜午後4時
月曜定休

ピザ(小)400円(大)1000円
ロールケーキ250円

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