今回は大分県大分市が舞台。60歳を機に養蜂を始めた姫野隆さん(66歳)と妻の恭子さん(64歳)が主人公です。隆さんは高校卒業後、家業の養蜂を継がず、後に地元でイベント会社を設立しました。養蜂家の父が亡くなり、ミツバチが姿を消して約18年になるころ、姫野家に再びミツバチを取り戻そうと隆さんは養蜂家になる決意をしました。養蜂を始めて6年が過ぎ、ミツバチの巣箱は現在45箱になりましたが、養蜂家としてはまだまだ小規模なのだそうです。隆さんのもとには、小・中学生時代の友人たちや、会社時代の取引相手などが集まり、にぎやかに楽しく養蜂を行っています。父の思いを受け継ぎ、家業の養蜂を復活させた姫野さんご夫婦の蜜のように甘い生活を紹介します。
養蜂を始めた姫野さんご夫婦の心強い味方。それが、ローヤルゼリーの採取を担当している長女の有紀子さんと、採蜜の時期に手伝いにやって来る小・中学生時代の友人たちです。夫婦二人で始めた規模の小さい養蜂場ですが、支えてくれる仲間たちのおかげで美味しいハチミツを、毎年集めることが出来ています。
久しぶりに家族全員がそろった姫野家の夕食。長男の邦之さんに、妻の智恵さん、孫の音々ちゃんと孔辰ちゃん。そして長女の有紀子さんも食卓に付き、7人で囲む夕食です。関あじの刺し身やとり天など、たくさんの料理が食卓に並び、にぎやかな夕食になりました。
日々、隆さんが通っているのが、農家を営む大平和生さんの田んぼです。ミツバチを飼うために、餌となる蜜原を復活させようと、大平さんの休耕田にレンゲの種をまいています。今年はレンゲが美しく咲き誇り、ミツバチたちが蜜を求めて飛び回っています。
隆さんが向かった家の庭に立つ木に、ニホンミツバチが集まって団子状になっています。これは分蜂(ぶんぽう)という、巣に新しい女王バチが誕生したことによって、古い女王バチが新たな巣を求めて出て行くミツバチの習性です。隆さんは分蜂したハチを巣箱に誘導して飼育し、ハチミツを集めようと考えています。
この日は、孫の孔辰ちゃんが1歳を迎えたお祝いの儀式「一升餅」が行われました。さらに、姫野家のメーンイベントがもうひとつ。1歳を迎えたことで、ハチミツが食べられるようになった孔辰ちゃんのハチミツ初体験です。初めて食べたハチミツに孔辰ちゃんは手を叩いてご満悦。隆さんもうれしそうです。