今回の舞台は、富山県氷見市。昭和の町をよみがえらせたレトロミュージアム『氷見昭和館』の館長、蔵田幹善さん(62歳)と妻の正子さん(60歳)が主人公です。
2階建ての『氷見昭和館』には、昭和の駄菓子店や玩具店などを再現した15店舗が軒を連ね、ホーロー看板や昭和初期のポンプ式殺虫スプレーなど、幹善さんが10年かけてこつこつ集めた品々が並びます。喫茶コーナーでは古いジュークボックスから流れるオールディーズに耳を傾けながら、正子さんがいれたコーヒーを味わうことができます。
蔵田さん夫妻以外にも『氷見昭和館』を楽しんでいる仲間がいます。『氷見昭和館』入ってすぐにあるミニカーコーナーの作者、浦田修さんです。この日、幹善さんは、ミニカーを作っている現場を見てみようと浦田さんの自宅を訪ねました。浦田さんは、古い写真や図面を頼りに、1枚の板を切って削って1/32の国産車約500種類を製作してきました。ミニカー作りを初めて見る幹善さんは大興奮。古き良き物にひかれるお二人、これからも『氷見昭和館』を楽しんでいってください。
観光客に人気の『ひみ番屋街』。幹善さんは出張似顔絵描きにやってきました。『氷見昭和館』では、幹善さんの描く似顔絵も人気です。『ひみ番屋街』を訪れ、「いろんな人に会えて楽しい」と話す幹善さん。出会った人には得意の手品を披露しながら、『氷見昭和館』のPRもしていました。楽しみながら宣伝も出来て一石二鳥。お客さんも幹善さんも、とても満足そうでした。
友人の有島さんと古いガラス棚を車に積み、向かったのは飛騨高山にある『高山昭和館』です。6年前にオープンした『高山昭和館』は、言わば『氷見昭和館』の先輩です。『高山昭和館』の広さは『氷見昭和館』の約4倍です。昭和をイメージした店や学校などを再現しています。ガラス棚は館長の五味輝一さんからのリクエストでした。五味さんは時計店に納まるサイズのショーケースを探していました。他にも持ってきた棚4つと物々交換し、『氷見昭和館』に展示するレトログッズが増えました。
『氷見昭和館』の休館日。飲み物だけだった喫茶のメニューを充実させたいと思っていた正子さんが、ケーキ作りの練習です。完成したケーキを試食するのは孫の煌也くん。「『おいしい』という一言がとても嬉しい」と正子さんは話します。ケーキを食べた後は、煌也くんと幹善さんとで似顔絵対決です。絵を描くのが得意な煌也くん。孫を相手に、本気で勝負する幹善さんでした。
幹善さんがやってきたのは秘密の倉庫です。以前から気になっていた物を取りに来ました。それはあるカメラ店から頂いた電飾看板です。後日、この看板を『氷見昭和館』に飾ろうと、幹善さんの友人が手伝いに来てくれました。『氷見昭和館』を立ち上げるときも大活躍してくれた大工の小川博文さんです。看板を設置し、大満足の二人でした。『氷見昭和館』がどんな風に変わっていくのか、これからも楽しみでいっぱいです。