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【3月30日放送】
楽園の住人
弥生の伍 千葉・鴨川市
~70代夫婦の古民家民泊~

今回は千葉県鴨川市が舞台です。2009年7月に『体験型農家民泊 五郎兵ヱ(ごろべー)』を始めた柴﨑安廣さん(78歳)と妻のみさ子さん(70歳)が主人公です。「退職後は夫婦一緒に出来る仕事がしたい」と話し合っていたとき、市役所から農家民泊を作る話を持ちかけられました。この話に賛同した安廣さんは、農家仲間と準備を始め、2009年7月、鴨川市に5軒の農家民泊が誕生しました。開業から間もなく丸4年。今では“本当の家族”のように気を使うことなくのんびりできると、常連客が訪れるようになりました。もっと鴨川の良さを知ってもらい、少しでも地域の活性化に貢献したいと願っている柴﨑さんご夫婦を紹介します。

海沿いから車で20分ほどの山あいに「体験型農家民泊 五郎兵ヱ(ごろべー)」はあります。安廣さん自慢の庭先からは自然豊かな里山の風景が望めます。築180年の自宅の4部屋を客室に使い、最大18人まで宿泊することが出来ます。ご夫婦の温かい人柄に触れると、田舎の実家に帰ってきたかのようにくつろげることでしょう。

週末、年に2・3回は訪れるという常連客がやってきました。「五郎兵ヱ」では宿泊客の希望があれば野菜などの収穫や夕食作りも体験できます。この日は「鍋料理が食べたい」というリクエストに応え、シイタケやネギ、白菜を収穫しました。盛りだくさんの新鮮な野菜を使った鍋料理だけでなく、よもぎ餅や五目ご飯も作り、皆さん大満足です。

両親が残した山林の間伐作業をする安廣さん。高校を卒業後、稲作農家であった家業を継ぎ、“親父が出来るなら俺にも出来る!”と父親の手伝いをしながら、山の仕事も学んできました。そのころ、植林したこの杉林。「十数年経ってもこの杉林に来ると、たくさんの思い出がついこの間のことのようによみがえってくる」と安廣さんは話します。

みさ子さんが会長を務める郷土料理研究会。この日は郷土料理研究会が主催する“太巻き祭り寿司”の品評会が行われました。年に一度、主婦たちが太巻き寿司を持ち寄り、互いに評価し合います。定番のものから独創性あふれるものまで、テーブルいっぱいに太巻き祭り寿司が並べられました。この品評会は地域の情報交流の場としての役割も担っています。

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体験型農家民泊 五郎兵ヱ(ごろべー)

「五郎兵ヱ」では希望すれば旬の野菜や山菜の収穫体験が出来ます。またお客さんのリクエストに応じた夕食作りも体験メニューの一つです。田舎の実家に帰ってきたかのようにのんびりと過ごすことが出来ることでしょう。

TEL:04-7098-0758
問い合わせ時間:午前9時から午後5時

1泊2食 大人 5000円
※体験メニューは別料金

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