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【10月27日放送】
楽園の住人
神無月の四 三重・大紀町
〜秋の里山 かまどご飯の農家民宿〜

三重県大紀町が舞台。生まれ育った大紀町にUターンし、体験型農家民宿「大紀町日本一のふるさと村」を始めた瀬古悦生さん(63歳)と妻の由起子さん(65歳)が主人公です。
故郷を離れ、名古屋で郵便局員として働いていた悦生さん。実家で暮らす父が亡くなり、母も介護が必要になったことで、57歳で早期退職し大紀町に帰郷しました。40年ぶりに戻ると故郷は高齢化と過疎化が進み、悦生さんはその姿に心を痛めました。そこで大紀町の力になりたいと由起子さんに相談。自宅を改装して体験型農家民宿を開く決意をします。そして、2010年6月「大紀町日本一のふるさと村」をオープン。地域の仲間と力を合わせ、故郷を元気にしようと努める瀬古さんご夫婦を紹介します。

体験型農家民宿「大紀町日本一のふるさと村」の自慢は、かまどを使ったご飯炊き体験。初体験のお客様が多いので、悦生さんが炊きあがりまで付きっ切りで教えてくれます。かまどで炊いたお米は、「涙が出るほど美味しい」と悦生さんも太鼓判です。

この日は、歌声サークルの16人が「大紀町日本一のふるさと村」を訪れました。栗拾いなどを体験し、合唱の練習を始めます。響き渡る歌声に、何事かと集まってきたご近所さんも参加し、全員で「紅葉」を歌いました。多くの宿泊客が「ふるさと村」に来ることが地域の活力になると考える瀬古さんご夫婦。その思いは少しずつ実現しています。

瀬古さんご夫婦は、週に1度行われる朝市に、かまど炊きごはんを使ったパンを卸しています。家庭用のパン焼き機10台を使い、前日の夜から徹夜でパンを焼き上げます。故郷の新たな名物になるようにと、瀬古さんご夫婦はパン作りに一生懸命です。

時間がある時はぶらりと訪れて欲しいと「ふるさと村」には「えんがわサロン」を設けています。この日は、月に2回開かれる絵手紙教室です。地元のおばあさんたちが集まり、絵手紙作りとおしゃべりを楽しんでいます。希望すれば、ここで夕食を食べることもできます。夕食を共にすることで、一人暮らしの高齢者の負担を少しでも減らしたいと、由起子さんは考えています。

ある蔵を壊す時に出てきた、20セットの本膳。郷土の伝統を残したいと考える瀬古さんが譲り受け、由起子さんを含めた地元の有志たちが立ち上がりました。大先輩の主婦たちの記憶を頼りに、長らく絶えていた本膳料理を再現しました。今後は多くの人たちに本膳料理を知ってもらえるように瀬古さんご夫婦は頑張ります。

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大紀町日本一のふるさと村

瀬古さんご夫婦が営む体験型農家民宿。
一日一組限定で、体験型の農家民宿なので自炊が基本です。
大紀町の豊かな自然に触れられる栗拾いやイモ掘りなど、季節の体験メニューが人気です。
悦生さん自慢のかまどでご飯炊きに挑戦してみてください。おこげも絶品です。

TEL:0598-87-1500
問い合わせ時間:
午前9時から午後10時
宿泊料金
大人:4200円
小学生:2100円
※一日一組限定10名まで予約のみ

阿曽温泉

瀬古さんご夫婦が宿泊客に勧めている入浴施設、阿曽温泉。
古い小学校を改装した施設は、懐かしさを感じさせます。
天然温泉のまろやかな湯が、旅の疲れを癒やすことでしょう。

TEL:0598-84-8080
営業期間:
午前10時から午後9時(受付は8時まで)
定休日:水曜日
入浴料金
大人:500円
65歳以上:400円
4歳〜小学生まで:300円

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