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【10月20日放送】
楽園の住人
神無月の参 広島・庄原市&尾道市向島
~64歳の学生 夢のキャンパス日記~

広島県北部にある庄原市が舞台です。庄原市にある農業技術大学校に64歳にして通う岡田満さんが主人公。全寮制の学校で高校を卒業したての若い同級生に囲まれて農業に関する様々なことを学んでいます。
もう一つの舞台が尾道市にある向島。温暖な気候の向島は満さんの故郷です。向島の特産品であるイチジクを育てたいというのが農業大学校を志望した理由でした。週末には自宅のある向島へ。妻の麗子さんも、夢に向かって頑張る満さんを応援しています。
地元の造船会社を定年退職後、向島で趣味だった盆栽の店を始めた満さん。ある時、偶然見た“人生の楽園”で農業大学校の存在を知り、自分も学びたいと受験を決意!しかし・・・結果は不合格でした。その後、再挑戦し見事合格!今年4月から果物の栽培を学ぶ「落葉果樹コース」の新1年生として、学生生活をスタートさせました。64歳、今が青春。卒業まで1年半、夢に向かって頑張ってくださいね!

広島県立農業技術大学校の落葉果樹コース。多くの若者は実家や親戚の家業である農業を継ぐために学んでいます。この日は梨畑で収穫の実習。そんな中、誰よりも積極的に質問をしている学生の姿。それが満さんです。パッと見ると「この方、先生?」と間違えてしまいそうです。
そんな満さんを、若い同級生たちは「岡じぃ」と呼んでいます。常に全力で勉強に取り組む満さんの姿を見ているクラスメートが、尊敬の念も持ちつつ、共に学ぶ仲間として励んでいきたいという思いを込めてつけたあだ名です。

1週間の授業が終わる金曜日。寮の部屋では満さんが大量の洗濯物をまとめていました。週末には5日分の洗濯物を向島の自宅へ持ち帰り、妻の麗子さん(63歳)に洗ってもらっています。もう一つ忘れてはならないのが宿題。「100点もらわんといけんのですわ」と満さん。麗子さんに真面目に勉強しているところを見せようと頑張っています。毎回、提出するリポートには文字がいっぱいです。
さあ、しっかり準備をしてから、車で一時間半。向島に帰ります。

農業技術大学校では、特別な事情が無い限り寮に入ります。満さんも他の学生同様の寮生活を送っています。6畳ほどの部屋には、ベッドや机が備え付けてあり、まさに勉強するための部屋。夕方になると同級生の渡部君と太田君が遊びに来ました。リポートの進み具合を話し合う三人の様子は学生そのもの。授業以外でも絆は深まります。
満さんは若い頃の思い出話をして、若者たちを笑わせていました。


ここは、寮の食堂。学生たちは朝・昼・晩とここで食事をします。満さんと共にランチを食べているのは、同じく社会人経験を持つ学生。54歳の井原さんは、公務員を退職し農業を志して入学しました。30歳の小田さんは、実家の農業を継ぐために学んでいます。社会人経験者にしか分かり合えないことがたくさんあるそうです。
特に年の近い井原さんとは、夜の飲み会でも交流。互いに“同志”だと思っているそうです。


自宅がある向島。定年退職後に買った土地に、試験的に植えているのがイチジクの樹です。イチジクは向島の名産品で「蓬莱柿」という種類は、多くの人が育てている品種です。そんな名産品を作りたい、という夢を持って農業技術大学校に通う満さん。そんな満さんを見て、麗子さんは「何かを一緒に出来るっていうことが今までに無かったから・・・」と楽しみにしています。
お二人の夢、きっと叶えて下さいね!

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広島県立農業技術大学校

広島県庄原市にある、農業の専門知識を学ぶ専修学校です。
新たな農業の担い手を育てる目的の学校で、主に若者を対象としていますが。一部社会人経験者の枠も設けています。

広島県立農業大学校
TEL:0824-72-0094
2013年度 願書受付期間
一般 (前期):11月19日~12月7日
一般(後期):来年2月1日~2月20日

社会人:10月1日~12月7日

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