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【9月8日放送】
楽園の住人
長月の弐 大分・竹田市
〜大地の恵み 自家製野菜のかりんとう〜

大分県竹田市が舞台。山々に囲まれた竹田市で2009年8月に自家製野菜を練りこんだかりんとうを作る「工房あゆか」をオープンした濱中克美さん(62歳)と妻のあつ子さん(60歳)が主人公です。実家の畑を継ぐために早期退職を決意した克美さん。自分が作る野菜で町を元気にしたいと、お菓子作りが趣味だったあつ子さんと野菜のかりんとう作りを始めました。試行錯誤の末に完成した「工房あゆか」のかりんとうは、克美さんが育てた旬の野菜を使い、サクサクの食感を楽しめる珍しい形が特徴です。無償で協力してくれる地元の仲間たちとともに、新たな挑戦を続ける濱中さんご夫婦を紹介します。

自家製野菜を練りこんだ、濱中さん夫婦自慢のかりんとう。とうもろこし味やトマト味など、旬の野菜を使うかりんとうは地元の人にも好評です。高齢の方からお子さんまで食べられるようにサクサクとした食感を追求した結果、平たい形にたどり着きました。

かりんとうに使う野菜は全て、「工房あゆか」の近くにある畑で育てて収穫しています。畑作業を手伝ってくれる友人と克美さんが手間暇をかけて育てているので、野菜の味には自信があります。また、かりんとうの材料にしない野菜は、観光客や地元の人に人気の「道の駅」や「御宿割烹一竹」などにも卸しています。

「工房あゆか」のかりんとう作りは、あつ子さんと克美さんの共同作業です。あつ子さんが生地を作り、克美さんが最後の揚げ作業を担当するなど、夫婦の息はぴったりと合っています。夫婦2人、手間暇かけて作るかりんとうは、濱中さんご夫婦が自信を持ってお勧めする逸品です。

お孫さんのために作った、その名も「孫用ハウス」。ブドウにスイカなど、お孫さんが好きな果実などを丹精込めて育てています。久々に会った孫の美緒ちゃんにおいしいと言ってもらえて克美さんはうれしそうです。

竹田市名産のカボスを使ったかりんとうを試作する濱中さんご夫婦。カボスの特徴は何といっても甘酸っぱさ。カボスならではの、甘酸っぱさを出したかりんとうに出来ないかと模索中です。絞り汁と大きめに刻んだ皮を練りこんだ結果、満足のいく試作品が完成しました。

この日は、帰省した息子家族たちと豪勢な夕食を楽しみます。食卓には、克美さんが海で釣り上げた新鮮な魚と畑で採れた野菜が並んでいます。刺し身に焼き魚に野菜料理の数々、息子や孫たちも箸が進みにぎやかな夕食になりました。

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