大分県との県境に位置する熊本県産山村が舞台。
美しい高原で「山荘・四季眺(しきちょう)」を営む米村隆博さん(62歳)と妻の博子さん(60歳)が主人公です。
隆博さんは小学校教師を辞め、産山村の山の上で8名まで宿泊できる民宿「山荘・四季眺」をオープンしました。
宿の自慢は、客室から望む阿蘇の美しい風景。天候に恵まれれば、阿蘇五岳やくじゅう連山などをハッキリと見ることができます。週末を中心にその景色を楽しみに訪れるお客様も大勢います。予約がない日には庭に作った露天風呂で美しい風景をひとり占めしながら湯に浸かるなど、隆博さんは田舎暮らしを楽しんでいます。大自然の中で絶景の宿を始めた米村隆博さんと夫を支える博子さんの日常をご紹介します。
普段は福岡県太宰府市に住んでいる博子さん。宿に予約が入ると、隆博さんを手助けするために産山村へやって来ます。この日も「山荘・四季眺」に到着した博子さんの荷物を隆博さんはせっせと運びます。普段は一人でも寂しくないと言う隆博さんですが、博子さんが来ると嬉しそうです。
お客様に出す食事のほとんどを隆博さんが調理しています。中でも夕食は自家製豚バラの薫製や揚げのオカラ詰めなど、家庭料理に手を加えたアイデアメニューがずらり。その数は20種類以上です。できるだけ地元の食材にこだわった料理です。
この日は、隆博さんの教師時代の同僚と友人がやってきました。今回で3回目の宿泊です。開業当初に比べずっと上達した料理の腕を皆さん大絶賛。隆博さんも加わって、気の合う仲間とおいしい料理とお酒を飲み、「山荘・四季眺」の夜は更けていきました。
一人で暮らす隆博さんの様子を見に来てくれるご近所さんの井さんご夫婦。隆博さんが民宿を始める前からのお付き合いです。高齢者の多い産山村に隆博さんが民宿を始めたことを喜び、夫婦そろって応援してくれています。
福岡と熊本に住む米村さんの子どもたち。その家族が「山荘・四季眺」に集まりました。厨房ではお孫さんたちがピザ作りに挑戦。普段は産山村の大自然の中でゆったりと暮らす隆博さんですが、孫たちに囲まれて大にぎわい。一日中とても楽しそうでした。