群馬県邑楽町(おうらまち)で、竹細工に没頭する八柳良介さん(61歳)と妻の美代さん(64歳)が主人公です。
家の裏庭にある竹林を何かに生かせないかと考え、竹細工を始めた良介さん。かごや椅子といった生活に溶け込んだ作品を日々生み出しています。作品作りにとどまらず、竹を使って火を起こしたり、竹筒でご飯を炊いたり、夫婦で竹に囲まれ暮らしを満喫しています。
竹に魅せられた八柳さんご夫婦の生活を紹介します。
良介さんが作っているのは、昔、農作業をする際に使われていた苗取り椅子。良介さんは、現在では作り手が少なくなった苗取り椅子を再現し、公園の花壇の世話などをしている地元のボランティア団体にプレゼントしようと考えました。実際に使用してもらうと、板の椅子に比べて、座り心地が良いと好評でした。
良介さんが作った竹細工作品の数々。良介さんは早期退職後、教室で本格的に竹細工を学びました。その教室で習ったことを、家で何度も練習し続け、今では様々な種類の作品を生み出しています。「良いものが出来た時は最高に嬉しい」と語る良介さん。その創作意欲はとどまることがありません。さらに、竹細工の魅力をもっと多くの人に知ってほしい、と竹細工同好会「楽竹会」も立ち上げ、皆で楽しんでいます。
美代さんは、家の庭でたくさん採れたタケノコをお友達に食べてもらおうとタケノコパーティーを開きました。完成したのはタケノコの肉団子やきんぴら等、珍しいタケノコ料理の数々。更に良介さんが作った竹のお箸やお猪口が食卓を彩りました。竹の器で食べるタケノコ料理はどれも絶品!八柳さんご夫妻だからこそできる貴重なパーティーになりました。
この日、良介さんは地元のカブスカウトの子供たちに、竹タガを使った「輪回し」という遊びを教えました。この日のために、良介さんは栃木県の樽職人、萩原幹雄さんに大きなタガの作り方を教わり、良介さんの指導のもと、子供たちは自分たちで輪回し用のタガを作りました。子供たちに竹の魅力を伝えたいという良介さん。その想いはきっと伝わったはずです。