瀬戸内海に面した広島県竹原市が舞台。2007年に“農家レストラン西野”をオープンした西野弘美さん(44歳)と母の西村武子さん(71歳)が主人公です。西村家から地元のジャガイモ農家、西野家に嫁いだ弘美さんは「ジャガイモの美味しさを知ってもらうには食べてもらうのが一番」とお店を開く決心をしました。思い出したのは懐かしい母の手料理。弘美さんは武子さんに料理長をお願いしました。
「頼られるのはありがたい」と語る武子さん、元気な限りは協力しようと一肌脱ぎました。お互いに支えあう母と娘。家族や地域の方々の力も合わせて、お店を盛り上げています。
お店を手伝ってくれるのは、武子さんがスタッフとして誘った5名のご近所のお母さん達。長年、農家の主婦を務め上げたベテラン揃いです。武子さんを中心に、手際よく料理をします。お店にとってはかけがえのない助っ人。弘美さんは「全員が看板娘です」と笑います。
ジャガイモ料理が自慢のレストラン“農家レストラン西野”の一番人気はコロッケ。幼い頃、コロッケを毎日のように食べて育った弘美さんにとって、それはまさに母の味そのもの。外はサクサク、中はしっとりの懐かしい味を求めて、たくさんのお客さんがつめかけます。
竹原は高級タケノコの産地でもあります。お店ではこのタケノコもPRしたいと考えています。タケノコの農家さんが手間隙かけて管理する竹林で収穫をしたお二人。タケノコの団子やなます等を試作しました。試食をお願いしたタケノコ農家さんには大好評。お店のメニューになる日が楽しみです!
江戸時代の蔵屋敷などが数多く残る“たけはら町並み保存地区”。ここに400年前から伝わる“お抱え地蔵”にお参りにやってきました。お地蔵さんを抱きながらお願いをすると夢が叶うんだそうです。「これからも皆で仲良くやっていけますように・・・」心から楽しんでいるお二人です。