自然豊かな宮城県丸森町が舞台。主人公は2008年に東京から移住した永田英雄さん(64歳)と多香子さん(61歳)ご夫婦です。定年後はのんびり田舎暮らしをしたいと考えていた英雄さん。自然が豊かで、東京から車で移動できる場所を探していたところ、丸森町大内地区にある中古住宅に出会います。お二人は家の目の前に広がる里山の風景に惚れ込み購入を決めました。移住後にお二人がまずした事は、地区に住む13世帯への挨拶回り。「挨拶は自分たちから」を心掛け、永田さんご夫婦はあっという間に地元に溶け込みました。そんなお二人の毎日には、移住を成功させ、田舎暮らしを楽しむ秘訣が満載です。
ご夫婦は約500坪の土地つき中古住宅を購入。お二人がこの物件で一番気に入ったのが、敷地内から望める里山の景色。英雄さんと多香子さんは、その景色を思う存分楽しみたいと、斜面だった最高のロケーションにデッキを作りました。多香子さんは丸太を運ぶ重労働も手伝ったそうですが、夢中になりすぎて、大変な思いをしたとは感じなかったそうです。手作りで愛着のあるデッキに立ち、惚れ込んだ里山の景色を眺める日々に、ご夫婦の笑顔が溢れています。
英雄さんは山野草が大好きです。共通の趣味で交流が始まったのが丸森町で山野草や盆栽を扱う「工房 四季庵」の石井さん。好みも大体同じだそうで、石井さんが集めた花や盆栽を、次々手にする英雄さん。話が尽きる事のないお二人。『共通の趣味をもつ友人を見つける』事が、田舎暮らしを楽しむ秘訣の一つなんです。
英雄さんの中学時代の同級生が、東京から丸森町へ遊びに来ました。同窓会で丸森町の話を聞き、是非訪れてみたいと思っていたそうです。お二人を阿武隈渓谷へ案内した英雄さん。同級生はその壮大で美しい自然に思わず感嘆の声をあげていました。そして英雄さんも行った事がない見晴台へ。いつもと違う場所へと足を伸ばし、英雄さんは丸森町の新たな魅力を発見できました。
東京から同級生が来た事もあり、永田さんご夫婦はご近所の方々を食事会に招き、皆さんに日頃の感謝を伝えました。ほんの少しの勇気とほんの少しの思いやり、それが移住生活をより豊かなものへと変えてくれました。丸森町へ移住して3年半。丸森町に新たな風を吹き込んだ永田さんご夫婦。今日も新たな故郷・丸森町で思う存分、移住生活を楽しんでいます。