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【3月17日放送】
楽園の住人
弥生の参 岐阜・岐阜市
~頑張れ商店街!お母さんの憩いの店~

舞台は岐阜市。昔ながらの商店街で、五平餅のお店「福福(ぷくぷく)」を営む加藤亜希子さん(72歳)と吉田廣美さん(72歳)が主人公です。
福福の看板メニューは、お二人が手作りする絶品の五平餅。地域のみなさんがこの味を求めてお店に集い、店内はいつもにぎやかです。実はこのお店、かつては亜希子さんが亡き夫と営んでいた洋品店でした。一度はシャッターを下ろしましたが、高齢化で商店街が寂しくなる中、再びお店を開けたいと考えた亜希子さん。パートナー・廣美さんの協力で洋品店を改装、2年前に「福福」をオープンさせました。
今後もお客さんとの会話を楽しみながら、地域をにぎやかにしていきたいという亜希子さんと廣美さん。頑張って下さい!

お二人が、早朝から手作りする五平餅。炊きたてのコシヒカリをつぶしてお餅にします。お餅は3種類で、プレーンな「コシヒカリ」、黒米や粟などが入った「五穀米」、ヨモギの葉が入った「ヨモギ」。作るのに手間暇かかります。タレにもこだわっていて、クルミやエゴマの実をすりつぶして作る味は、あちこちを食べ歩いて開発した味です。来てくれる地元の方に、「おいしい!」と喜んでもらいたい。お二人は、その一心でここまでこだわっているんです。

冬から5月まで、福福にお目見えする人気メニュー。それが、壺焼き芋です。
昔ながらの壺で、じっくり1時間かけて焼きあげる芋。仕上がりはホクホクでしっとりとしていて、まるでスイートポテトのように甘いんです。
サツマイモは、亜希子さんと廣美さんのふるさと、鹿児島から仕入れる「紅はるか」という品種。収穫後に2ヵ月熟成させているから甘いんだそうです。

亜希子さんと廣美さんは、共に50代の頃、連れ合いを亡くしました。
お互いが寂しい思いをしていた59歳の時に、鹿児島で行われた同窓会で再会。以来お付き合いが始まりパートナーとなったんですが、そこには廣美さんの猛アタックがあったんです。再会後、亜希子さんに電話をかけ続けて実らせたそうです。

そんなお二人のお付き合いを後押ししてくれたのが、商店街の仲間たち。
亜希子さんの飲み友達、みっちゃん、きみちゃん、のぶちゃんのトリオです。
「アキちゃんに合う人かどうか、私たちが見極めないとダメ」と、廣美さんを飲み会に呼び出したそうです。「この人なら大丈夫」と皆さんが太鼓判を押してくれたので、亜希子さんはお付き合いに踏み切ったとか。
今や、廣美さんもこの会の一員となりました。

お二人をいつも支えてくれるのが、亜希子さんの一人息子・康隆さん。洋品店から飲食店に改装する時も全面協力してくれました。今もちょくちょくお店に顔を出しては、色んなサポートをしてくれます。亜希子さんのパートナー・廣美さんとも仲良しで、この日は二人で協力して、店先にお客さんが座る椅子を作ってくれました。ありがたい、孝行息子です。

五平餅に新たな味を加えたいと考えたお二人。目指す味は、高山市にありました。お目当ては、高山名物のみたらしだんご。この地方では、甘味が少ないさっぱりしたしょうゆ味のたれを使います。この味を研究し、店に帰ってから新たなタレを開発したお二人。
新たな「しょうゆ味」の五平餅がメニューに加わりました。
これからもこの憩いの場所で、みんなを笑顔に、商店街を元気にしていって下さいね!

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岐阜市観光案内所

歴史ロマンあふれ、見所がたくさんある岐阜市。観光に関する情報はこちらへ。
金華山頂上に建つ岐阜城は、織田信長ゆかりの城。天守閣に登れば、壮大な眺望も楽しめます。
また、市内を流れる清流・長良川では、1300年の歴史を持つ「長良川鵜飼」が5月11日から見られます。

岐阜市観光案内所
電話:058-262-4415
問い合わせ時間:午前9時~午後7時
年中無休

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