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【1月28日放送】
楽園の住人
睦月の四 千葉・神崎町
〜一丁の豆腐に心を込めて〜

千葉県神崎町が舞台。主人公は2009年に豆腐店「月のとうふ」をオープンさせた周浦宏幸さん(43歳)と智美さん(38歳)です。陳列されるや次々と売れていく評判の豆腐。美味しさの秘密は、店に掘ったミネラル豊富な地下水と自慢の大豆です。大豆は神崎町産の日本古来からある在来種で、甘みと香りが強いのが特徴。宏幸さんはこの在来種大豆に惚れ込み、神崎町に移住し、「月のとうふ」を始めました。こだわりの豆腐作りと町を盛り上げる仲間との活動をお届けします。

在来種大豆に国産大豆を混ぜ合わせ地下水に浸す事13時間。それをすり潰し煮ていく宏幸さん、ここで味の良し悪しが決まると言います。煮過ぎて香りが飛ばないよう細心の注意を払います。やがて部屋中に在来種大豆の香りが立ち込め、甘みが凝縮した豆乳が出来ました。それに天然のにがりを絶妙のタイミングで加え、固めていきます。緊張感漂う中、まさに全身全霊をかけた豆腐作りです。

在来種大豆を生産しているのが農家の鈴木一司さんと正司さん兄弟。在来種大豆は育てるのも刈り取るのも手間がかかるそうです。それでも鈴木さんが在来種大豆にこだわるのは甘くて美味しいから。この日収穫した大豆は一週間ほど乾燥させて、宏幸さんの手で美味しい豆腐に生まれ変わります。

町おこしの輪が広がっている神崎町。宏幸さんもあるイベントを企画しました。それが月に一回「月のとうふ」の前で行われる『新月市』。特産品を売ったり、屋台を出したりして豆腐を買いに来たお客さんに喜ばれています。農家の鈴木さんは在来種大豆の味噌で味付けした焼きそばを作ります。町を賑やかにしようと老若男女が力を合わせて小さな町を盛り上げています。

朝4時から働いて帰宅するのは早くても夜の7時。一日があっという間に過ぎていくと智美さん。宏幸さんはよく眠れる事は幸せだと言います。夕食が家族団らんの貴重な時間ですが、宏幸さんは豆腐を少しだけ持ち帰り、味の確認をしています。30代で肝臓の病を経験した事がきっかけで歩み始めた豆腐職人の道。豆腐と、神崎町の人々に恩返しをする様に、一丁一丁に心を込めています。

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福ちゃんのパン

宏幸さんたちの町おこし仲間が営む、酒粕自然酵母のパン屋さん。
「月のとうふ」からは豆乳を、創業1673年の「蔵元 寺田本家」からは酒粕と、酵母を仕入れてのパン作り。まさに神崎町でしか味わえない、身体に優しいパンが焼き上がっています。


電話:0478-70-1256
営業時間:正午〜午後6時
毎週月曜、第2・4日曜定休
豆乳ブレッド400円

*売り切れ次第終了

月のとうふ

神崎町の在来種大豆と地下水で作る、こだわりの豆腐は木綿、絹など4種類。じっくりと時間を掛けて作る油揚げやガンモは菜種油で揚げています。また、さしみ湯葉も人気。

宏幸さんが発案したイベント「新月市」は毎月第3土曜日、午前10時から正午頃まで開かれています。そこでは、豆腐とおからで作った『豆腐ドーナツ』が評判です。

電話:0478-70-1028
営業時間:午前9時〜午後6時
月曜定休
豆腐(木綿・絹・寄せ・堅)200円
豆乳120円
*数に限りがあります

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