かつて城下町として栄え、その街並みが今なお残る大分県杵築市が舞台。主人公は杵築の豊かな自然の中で自給自足の生活を目指し移住した川口辰彦さん(59歳)と妻の初子さん(62歳)です。福岡県出身の辰彦さんは高校を卒業後、造船会社に就職。26歳の時、初子さんと結婚。2人のお子さんにも恵まれました。日々、忙しく働いていた辰彦さん。その後の人生を考えるようになったのが52歳の時。父親が80歳で亡くなった事でした。“自分の人生も80年”、そう感じた辰彦さんは“定年後に好きな事を始めても時間がない”と考え、55歳で早期退職。 “自然の中で自給自足の生活がしたい”。九州や四国を中心に移住先を探しました。そして、理想の土地を杵築市で見つけ、2008年に移住。辰彦さんの一日は、飼っている動物に餌をやる事から始まります。鶏にイノシシ、ヤギにポニー、餌やりだけで二時間かかります。海釣りに、イノシシ狩りなどやる事は沢山あります。初子さんも犬の散歩や動物たちの餌の調達と奔走しています。たくさんの動物に囲まれたエコライフ。今後は風力発電に挑戦したいと、ご夫婦の夢は尽きません。
犬、猫、ヤギ、イノシシ、シカ、ポニーなど、たくさんの動物に囲まれ暮らしている川口さんご夫婦。“餌やりが大変だけど楽しい”と語る辰彦さんは、今日も笑顔で世話をしています。
初子さんは動物たちの餌の調達の為、毎週パン屋さんと豆腐屋さんを訪れ、パンやオカラを貰っています。地元の方との交流も増え、合間のおしゃべりもついつい長くなってしまいます。
川口家の昼食は、初子さん特製の野菜豆乳ジュースと麺類が定番。
辰彦さんの健康を気遣い、ジュースには桑の葉、セロリ、水菜などを入れ、豆乳と混ぜて作ります。
この日、川口家で恒例のカニパーティーを開催しました。モクズガニが好物だと言う福岡県八女市に住む長男・正登さん家族と近所のお仲間も訪れました。イノシシ肉のバーベキューやシシ汁、カキなどもテーブルに並びます。
笑顔いっぱい腹いっぱいのパーティーとなりました。