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【11月5日放送】
楽園の住人
霜月の壱 高知・四万十市
~四万十の食いしん坊食堂~

日本最後の清流と言われる四万十川。その中流域にある高知県四万十市口屋内地区が今回の舞台。主人公は仲間6人と地元の食材を使った農家レストラン「しゃえんじり」をオープンさせた和田鈴美さん(68歳)です。地元生まれの鈴美さんは同郷の夫、悦雄さんと共に林業に携わりました。しかし集落が過疎化するのと合わせるように山の仕事も減少。ご夫婦も年齢を重ねるにつれ、山の仕事をリタイヤ。徐々に集落は活気を失っていきました。そんな中、この現状を寂しく思った地元の人たちは、何とかしなければと議論を交わし、地域独特の田舎料理を振舞う食事処を作ることに。ついに地元の期待を背負って2005年、農家レストラン「しゃえんじり」はオープン。その創立メンバーに鈴美さんの姿がありました。店で使う食材は各自で持ち寄ったり、地元の川漁師に四万十川で獲れるテナガエビやモクズガニを提供して頂きます。またこの時期、和田さんご夫婦は、土佐特有の伝統的なアユ漁法「火振り漁」も行ない、店に出しています。そんなパワフルな鈴美さんをはじめとする、いつも元気な土佐のおかあさんたちをご紹介します。

バイキング形式でお腹いっぱい食べられる「しゃえんじり」。お昼時には多くの人で賑わいます。季節によって変わるメニューは、その時期しか食べられないので、とても好評。立ち寄って、食べたい料理ばかりです。

川エビやツガニはご近所の川漁師、渡邊さんが持ってきてくれます。今回、持ってきてくれたのは、モクズカニ。この地方では、ツガニと呼ばれます。生きたままのツガニの身を磨り潰し、ダシ汁と合わせればツガニ汁の完成。これが何度もおかわりしてしまう程の美味しさなんです。

若い頃から土佐の伝統漁法「火振り漁」でアユを獲っている鈴美さんの夫、悦雄さん。暗闇の中で網を仕掛け、明かりを点け竿などで水面を叩き、網にアユを追い込む漁法です。鈴美さん、悦雄さん、二人三脚で漁をしています。

交代でシフトを組み、共同経営している「しゃえんじり」のおかあさん達。
四万十川が育む豊かな自然の中で、地元の方々の支えと共に、地域を元気にしたいと頑張っています。「しゃえんじり」にはいつも元気で朗らかな笑い声が絶えません。

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四万十市観光協会

四万十川で人気のカヌーやサイクリングなどを楽しみたいなら、四万十市観光協会へ問い合わせ下さい。
「しゃえんじり」もレンタサイクルの中継地点として、自転車の貸し出しをおこなっています。

TEL:0880-35-4171
営業時間:午前8時30分~午後5時30分
年中無休

農家レストラン しゃえんじり

四万十川の恵みを味わえる「しゃえんじり」。その日とれた新鮮な食材で料理を作るので、メニューは毎日違います。
自家製味噌や梅干しなど、おみやげも人気です。
四万十川のアユが食べたい方は事前にご予約が必要です。

TEL:0880-54-1477
営業時間:午前11時30分~午後2時
水曜定休(年末年始休業)
バイキング:
大人(中学生以上)1,000円
子供(小学生)700円

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