滋賀県大津市が舞台。主人公は、2005年に琵琶湖でシジミ漁師になった髙橋潔さん(66歳)と妻の喜美子さん(63歳)です。琵琶湖の近くで生まれ育った潔さん、幼い頃は泳ぎや釣りを、大学入学後はボートに熱中しました。衣料メーカーに就職後も、母校のボート部を15年にわたり指導。60歳を目前に定年後の人生を考えた時も、思い描くのは、やはり琵琶湖と共に生活する自分の姿でした。そして幼い頃、琵琶湖の風物詩だったシジミ漁師になりたいと思い至ったのです。
“琵琶湖は一生の遊び場”まさにそんな人生を歩む潔さんと、それを一緒に楽しむ喜美子さんのお話です。
潔さんは週に3回漁に出ます。取るのは琵琶湖の特産、セタシジミです。5m程の竹竿の先端には網があり、湖底にいるシジミをすくい取ります。2時間の漁で取れたシジミは1.5kg程でした。ベテラン漁師は少なくても5kgは取ります。「まだまだ漁師は名乗れない」と苦笑いを浮かべます。一日も早く胸を張って漁師と名乗れるよう、頑張って下さい!
潔さんが所属する瀬田町漁協の皆さんが集まって藻刈りの作業です。外来魚と共に急激に増えている外来種の藻。ヘドロの原因にもなり、シジミの生息に悪影響を与えるため、定期的に刈るんだそうです。1日で刈り取った藻は5トンにも及びました。セタシジミが沢山取れていた綺麗な琵琶湖を取り戻したい。皆さんの思いはひとつです。
髙橋家は二世帯住宅で長男家族と長女が同居しています。潔さんを筆頭に皆さんボートが大好きで、家族で出場したボート大会では優勝した程の実力です。家族が集まるとボート談義が尽きず楽しいと喜美子さんは言います。今夜も賑やかな髙橋家の夕食です。
この日、ご夫婦は久しぶりにカヌーを漕ぐ事にしました。潔さんの影響で、喜美子さんも琵琶湖に魅せられちゃいました。これからもご夫婦一緒に、一生の遊び場・琵琶湖を満喫してください♪