広大なやんばるの自然が広がる沖縄県大宜味村が舞台。主人公は、母の故郷に移住し夫婦でカフェを始めた宮城健隆さん(66歳)と妻の美保子さん(59歳)です。鉄鋼マンとして働いていた健隆さんは、27歳の時、美保子さんと結婚。2人のお子さんにも恵まれました。しかし、定年退職を目前にして、親族からある話が持ち上がります。それは、大宜味村にある健隆さんの母親の実家を継ぐ人がいなくなってしまうので、健隆さんに継いでもらえないか、という相談でした。健隆さんは親孝行になればと、移住を決意。2005年沖縄県大宜味村へ夫婦で移住します。母の実家は、豊かな森や美しい海を見ることのできる大自然のど真ん中にありました。ご夫婦は“この美しい景色を独り占めしているのはもったいない”と、誰もがゆっくりお茶でも飲みながらくつろげる場所を作りたいと、2006年「ガーデン Cafe メリ」をオープンします。
さらに、健隆さんは、大宜味村の素晴らしさを、もっと多くの人に知ってもらいたいと、NPO法人「おおぎみまるごとツーリズム協会」を設立。県内だけでなく県外からのお客様にも、様々な自然体験を通して、大宜味村の豊かさ、美しさを伝えています。
夫婦で絶景の中で島暮らし。地元に溶け込み、やんばるの自然を愛する宮城さんご夫婦をご紹介します。
美保子さんの作る自家製ワッフルは、地元の食材にこだわっています。南国ならではのフルーツを挟んだワッフルは、ほど良い甘みと酸味が口の中に広がります。お腹がすいた方にはオリエンタル丼などのランチがおすすめです。
「ガーデン Cafe メリ」には屋上テラスがあり、美しい根路銘海岸を一望する事が出来ます。宮城さんご夫婦にとって、二人一緒にこのテラスから海を眺めるひとときは、一日の中でかけがえのない時間です。
健隆さんは大宜味村の自然や文化をたくさんの人に体験してもらう為、NPO法人「おおぎみまるごとツーリズム協会」を設立。様々な体験プログラムを案内しています。地元の方々の協力のもと、大宜味村ファンが確実に増えてきています。
大宜味村へ移住して6年。今では、地元住民の中心的存在として活動している健隆さん。たくさん仲間も出来ました。砂浜で夕陽を見ながら、仲間とビールを酌みかわると、自然にこの地に対する愛着が深まっていきます。自然豊かな大宜味村。ずっと、この同じ夕日を見続けたいですね。