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【9月17日放送】
楽園の住人
長月の参 佐賀・武雄市
~木々に囲まれ 炭焼き暮らし~

緑豊かな佐賀県武雄市が舞台。2009年に東京の通信機器メーカーを退職、武雄市にUターンした久島和則さん(63歳)と妻の潤子さん(63歳)が主人公です。故郷に戻った和則さんは、両親が残した杉林に4ヵ月かけて炭窯を作り、炭焼きを始めました。自宅には和則さんが焼いた炭が飾られています。焼き魚などの料理に炭を使えば、遠赤外線の働きで中からも火が通り、カラッと美味しく焼くことができます。和則さんが目指すのは、硬くて燃焼時間の長い黒炭。故郷の仲間に助けられながら、木々に囲まれた炭焼き暮らしを満喫しています。

およそ60坪の畑で野菜や果物を育てている和則さん。この日は冬瓜、カボチャ、オクラ、ゴーヤなどを収穫しました。獲りたての自家製野菜を料理するのは、妻の潤子さん。愛情いっぱいのヘルシーな手料理のおかげで、和則さんの体重はずいぶん減りました。「故郷に帰って来て、本当に嬉しそう」と和則さんの変化を潤子さんは感じています。

炭にする木は地元の雑木林から伐採します。荒れ放題の里山が増える中、余分な木を切ることで山も元気になると地元の人々も喜んでくれています。炎天下での重労働を共にするのは故郷の仲間達。40年間、武雄市を離れていた和則さんを手助けしてくれます。武雄の皆さんの心に根付く「結」の慣わし。農作業の繁忙期などにお互いを助け合う風習が今でも残っています。

山から切り出したおよそ1トンの木材を隙間なく窯に詰め、火を入れます。釜入れ当日は炭焼き小屋に泊まり込んで温度を管理し、4日間は4時間おきに温度を確認しなくてはなりません。燃え盛る炎の熱気と煙の中で過酷な作業が続きます。炭が完成するのは12日後。「愛情込めれば良い炭が焼ける」とつぶやく和則さん、炭窯からあがる煙の様子を見守ります。

炭焼きの作業に没頭する夫を見つめる潤子さん。当初、炭焼きには無関心でした。「好き勝手な事ばかりやっていると思っていた・・・」。しかし、炎と向き合う和則さんの姿を目の当たりにし、潤子さんの気持ちにも変化がありました。「男の仕事なんですね。見方が変わりました。」炭焼きへの興味が芽生え始めた潤子さん。和則さんの助けを借りて観賞用の『飾り炭』に挑戦しました。

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武雄温泉

1300年の歴史を誇る『武雄温泉』。透明で、柔らかな湯ざわりが特徴です。入口に立つ朱塗りの楼門は国の重要文化財に指定されています。

TEL:
0954-23-2001
問い合わせ時間
午前9時~午後5時
年中無休

入浴料 大人400円~

工房 わらべ

山の中にたたずむ古民家『工房 わらべ』は武雄市の地元料理が味わえるお店です。
2階には女将さんが30年かけて収集したという江戸時代の、のぼり旗などが飾られています。池を眺めるテラス席で、人気の天ざる蕎麦はいかがですか。

TEL:
0954-36-2662
問い合わせ時間
午前9時~午後5時
水曜定休

天ざるそば 1,000円

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