高知県の高知龍馬空港を有する南国市が舞台。主人公は勤めていた宮城県から、生まれ育った高知県南国市にUターンし、フルーツを育てる苅谷辰雄さん(59歳)と、そのフルーツを使った洋菓子のお店「えんのお菓子屋さん」をオープンした、妻の民子さん(65歳)です。宮城県庁に勤務していた辰雄さんは26歳の時、民子さんと結婚。二人の娘さんとともに宮城県で暮らしました。40代となった辰雄さんはご両親が亡くなったこともあり、故郷へのUターンを決意します。辰雄さんは45歳で県庁を退職。ご夫婦で高知県南国市へ移り住みました。お菓子作りが得意だった民子さんは、当面の生活のためにお菓子を作って直売所などで売ることにしました。辰雄さんは「せっかくなら、お菓子作りの材料から手がけよう。」と、1,000坪の土地を購入。フルーツを育て始めました。しかし、辰雄さんにとっては初めての農業。せっかく作った果物をイノシシや鳥に食べられるなど悪戦苦闘。そんな中でも、お二人のお菓子は評判を呼び、2年前には洋菓子とお茶が楽しめる「えんのお菓子屋さん」オープンしました。夫の果物で、妻が作る洋菓子。
夫婦二人三脚で頑張る苅谷さんご夫婦をご紹介します。
ご自宅から車で45分の山間にある辰雄さんの農園。およそ30種類のフルーツを育てています。広大な傾斜地を一人で管理しているため、毎日朝早くから夜遅くまで農作業に追われています。
民子さんの作る洋菓子は、辰雄さんが収穫した採れたて新鮮フルーツを使ったもの。採れたてのブラックベリーはムースとシャーベット。そして甘酸っぱいジュースになりました。
お孫さん2人が夏休みで南国市にやって来ました。この日は近くの物部川で、川遊びです。夕食のおかずのために小魚や手長エビを獲ります。辰雄さんも童心に返り、楽しい一日を過しました。
お菓子屋さんがお休みの日は、民子さんも山に行き収穫を手伝います。心を込めて育てたブルーベリーをちょっとつまみ食い。摘みたての味はまた格別だそうです。これからも美味しいフルーツを収穫できるよう願っています。