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【6月25日放送】
楽園の住人
水無月の四 愛媛・東温市
〜農家の味わい 絶品どぶろく〜

舞台は愛媛県東温市。農業をしながら、農家レストランを営み、どぶろくの製造と販売も行う藤井省三さん(62歳)と妻の由紀枝さん(62歳)が主人公です。
東温市がどぶろく特区に認定されたことで、藤井さんご夫婦は2008年12月に農家レストラン・どぶろく工房「由紀っ娘」をオープンさせました。
日々農作業に追われながらも、手間暇かけたレストランの料理作りとどぶろく造りには一切妥協のない藤井さんご夫婦。特に、2年半前に免許を取って造り始めたどぶろくは、多くの人が「おいしい」と飲んでくれる味わいを目指して、試行錯誤を繰り返しています。そんな、真面目で研究熱心な藤井さんご夫婦の物語です。

どぶろく工房「由紀っ娘」で生まれる様々などぶろく。甘口・中辛・辛口と造り分けたオーソドックスなタイプのどぶろく「由紀っ娘物語」、古代米の紫黒米・赤米を使った「古代浪漫」。そして、赤い酵母を使ったピンク色のどぶろく「はな由紀」など、夫婦で育てたあきたこまちを使い、それぞれ違う味わいに仕上げているんです。

どぶろく特区は、酒税法の規制緩和による制度です。特区に認定された地域内で飲食店や農家民宿を営む農家が、濁酒製造免許を取得するなど条件を満たす場合に限り、自ら生産した米でのどぶろく製造が可能になります。東温市が特区に認定されたことから、藤井さんご夫婦はどぶろく造りにチャレンジすることになりました。

農家レストランの料理は一品一品時間をかけて由紀枝さんが作るため、お客様の予約がある日は朝から大忙し。一人では間に合わなので、家族に助っ人を頼みます。この日は、長女・恵さんと三女の良子さん、そして由紀枝さんの妹、利恵子さんが来てくれました。家族みんなが、ご夫婦を応援してくれています。

農家レストランに来るお客さんは、どぶろくを注文して飲むことが出来ます。どぶろくはあまり流通していないため、飲んだことが無いという人が大半。レストランで初めて飲んだ方は、爽やかで飲みやすいと好評。自慢のどぶろくを、まずはレストランで味わってもらい、少しずつ広めているんです。

ご夫婦が始めた田んぼのオーナー制度。どぶろくの原料、米作りを知ってもらおうと始めたイベントです。今年は30人以上が参加、大盛況でした。秋には再びオーナーさんが集まって稲刈りをします。その後にお米と、どぶろくをプレゼント。自分が植えた米のどぶろくが飲めると、多くの方が秋の訪れを心待ちにしています。

酵母が生きているどぶろく。毎日朝晩タンクをかき混ぜたり、その世話は大変なものです。更に細かな温度管理などを続けること30日以上。検査や味見を経て、納得の味になったところで完成です。手作業で瓶詰めし、ラベルを貼り商品となる「由紀っ娘物語」。これからも味や品質を向上させたいというご夫婦。製造過程で「酵母の声を聞く」ことが出来るようになりたいと語っていました。

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あさつゆマルシェ

東温市で採れた野菜や様々な特産品が、 所狭しと並ぶ「あさつゆマルシェ」。
こちらにはどぶろく特区、東温市で作られている、3蔵すべてのどぶろくが揃っています。
「さざれ河」は、淡麗辛口。
「ながい」は甘口。
蔵によって違う味わいが楽しめます。

TEL:089-990-7110
営業時間:
午前8時30分から午後6時
※年中無休
ながい(720ml):1,500円
さざれ河(720ml):1,500円
どぶろくの地方発送も行っています。

農家レストラン・どぶろく工房「由紀っ娘」

農家レストランでは、由紀枝さんが愛情込めて調理する山菜おこわや天ぷら、刺身コンニャクなど沢山の料理がセットになった由紀っ娘御膳が楽しめます。
一組限定の完全予約制で、水曜・木曜日の週に二日だけの営業です。
お隣のどぶろく工房では、省三さんが手間暇かけて仕込んだどぶろくを直接購入することができます。こちらは、ご夫婦が在宅の場合に購入が可能です。

TEL:089-964-2918
レストランは水曜・木曜のみ営業
営業時間:正午から午後3時
※完全予約制(6名より)
由紀っ娘御膳:1,500円
由紀っ娘物語(720ml):1,500円
どぶろくの地方発送も行っています。

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