風情ある町並みが残る鳥取県智頭町。町中から少し離れたのどかな波多集落で、小さな喫茶店「花祥庵」を営む石井マス子さん(71歳)が主人公です。
単身で田舎暮らしをするマス子さんは様々なアイデアでシングルライフを楽しんでいます。
かつては、神戸で夫と喫茶店を営んでいましたが、夫を病気で亡くしたマス子さん。一時は落ち込みましたが「このままではいけない」と何にでも前向きにチャレンジを開始。そのうち、田舎暮らしに興味を持ちます。そして「田舎暮らし体験ツアー」で訪れ、気に入った波多集落へ移住することに。
地元の方が貸してくれた土地に自宅を建て、2009年に移住。神戸の店で使っていた道具をそのまま運んで喫茶店もすることにしました。
明るく元気なマス子さんの元には、ご近所さんはもちろん、遠路はるばる神戸からも、ひっきりなしにお客さんがやってきます。毎日がにぎやかで底抜けに明るいのは、何事にもチャレンジして楽しむ心を忘れないから。とっても魅力的な女性なんです!
神戸で喫茶店を営んでいた時から使っている花祥庵の皿やヤカンなどの道具類。年代ものの道具が並ぶ店内は、マス子さんのセンスによってお洒落で居心地の良い雰囲気になっています。この空間で飲むコーヒーが一段と美味しいと、常連のお客さんたちは今日もお店に足を運びます。そして、お話は尽きることがありません。
「花祥庵」のメニューは、コーヒー、紅茶、リンゴジュース、ぜんざいの4品のみ。常連さんが必ず注文するのが、コーヒーです。豆は、マス子さんが神戸時代から贔屓にしている豆屋さんの焙煎豆。それを注文の度に挽き、一杯一杯丁寧に淹れていきます。香ばしく深みがあり、「おいしいコーヒー」と評判です。
大きな荷物を抱え、来店した二人の女性。神戸時代の喫茶店の常連で、今もわざわざ神戸から訪ねて来てくれます。お二人の目的はコーヒーだけじゃありません。マス子さんの自宅にお泊まりして、一緒にお喋りや食事を楽しむんです。実は今まで、270人以上の友人を家に泊めたマス子さん。神戸の友人たちに、田舎に帰る感覚で泊まってもらおうと考えているんです。
積極的なマス子さん。喫茶店で出会うお客さんや、外に出かけて巡り会った人々と話しこみ、すぐ友人になっちゃいます。今宵はそうして仲良くなった仲間が集まる飲み会。女性がほとんどで、年齢は20代から70代までと幅広い!話題も仕事の話から恋の悩み相談まで多岐に渡ります。皆さん、パワフルでチャレンジ精神旺盛なマス子さんに魅かれているんです。
常に、チャレンジ精神を忘れないマス子さん。ある日、20代のお友達の誘いに乗って「ラフティング」に初挑戦!!ボートで急流を下る、エキサイティングなスポーツです。白波があがる急流も歓声を上げながら降り、岩場から川への飛び込み体験にも挑戦。どんなことにも果敢に挑戦し楽しむ。それがマス子さん流の、人生の楽しみ方です。