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【2月12日放送】
楽園の住人
如月の弐 兵庫県豊岡市
〜主婦が始めた ぽっぽや食堂〜

今回の舞台は兵庫県豊岡市。主人公は無人駅で「素人料理の店ぽっぽや」という食堂を営む中貝照代さん(57歳)と夫の稔さん(57歳)です。「ぽっぽや」は月に2回、隔週の土日にお店を開き、地元食材を使った照代さんの家庭料理や稔さんの手打ちそばを振舞っています。照代さんに転機が訪れたのは1年前。地元の駅が改装され、その記念式典で料理を振舞ったところ、多くの人からまたやって欲しいという声が挙がりました。地元の人たちの後押しで、専業主婦だった照代さんは一念発起。稔さんや応援してくれる仲間が、手作りで駅舎を食堂に改装、2010年9月「ぽっぽや」はオープンしました。乗降客1日平均5人の無人駅で、おふくろの味で心をつなぐ温かい交流を紹介します。

主婦だった照代さんが始めた『ぽっぽや』は北近畿タンゴ鉄道の無人駅、但馬三江駅の駅舎の中にあります。2週に1度の営業なので、心待ちにしていた常連さんや口コミで来店したお客さんで賑わっています。照代さんの家庭料理はもちろん、応援してくれる仲間の手作りで改装された食堂だからこそ温もりが伝わり、「気楽に集まれる場所」として親しまれています。

閉店後の『ぽっぽや』からトンカチやドリルの音が。駅の近所に住む大工・西村さん(69歳)が、照代さんの相談を受けて不安定な椅子の修理をしていました。「少しでも力になりたい」という西村さん。『ぽっぽや』のテーブルや椅子は主に廃材を利用して手作りした物。西村さんの様に応援してくれる人が、ボランティアで作り上げてくれたのです。

平日の朝。照代さんの1日は家族4人分のお弁当作りから始まります。家族が出勤した後は、孫の絢央(ケント=3歳)くんと過ごします。二人で折り紙遊びをしているのかと思いきや、箸袋を作っていました。「ぽっぽやで使うんだよ」と絢央くん。一緒にいる時間が長い分、照代さんの頑張ってる姿をしっかりみていたんですね。

中貝家の夕食では唐揚げの試食が行われています。実はこの唐揚げの中身は、おから入りのコンニャク。『ぽっぽや』で出すメニューを、まずは家族に試食してもらいます。家族にOKをもらい「なんちゃってからあげ」と名付けた新メニュー。『ぽっぽや』でも好評でした。身近で手に入る食材に一工夫する手料理には、主婦のアイデアが詰まっています。

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コウノトリの郷公園

一度、日本の空から姿を消した、特別天然記念物コウノトリ。豊岡では野生復帰活動が実り、2005年にコウノトリが再び空を舞いました。その活動拠点であるコウノトリの郷公園には、観察が出来るスペースの他に、生態を学べる施設もあります。

電話:0796-23-5666
住所:豊岡市祥雲寺字二ヶ谷128
開園時間:午前9時〜午後5時
月曜休園(祝日の場合は翌日)
*コウノトリの公開についてはお問い合わせ下さい。

素人料理の店 ぽっぽや

但馬三江駅内で隔週の土日に営業している『ぽっぽや』。照代さんの家庭料理と稔さんの手打ち十割そばが人気です。列車を間近に眺めながら食事が出来るのも特徴。是非、北近畿タンゴ鉄道を利用してお越し下さい。


お店には電話がありません。
北近畿タンゴ鉄道公式ホームページ内にある「KTRブログ駅長」で、稔さんが営業日などを更新しています。
そちらをご確認下さい。


北近畿タンゴ鉄道 但馬三江駅内
住所:豊岡市日撫265-1
営業時間:午前11時〜午後2時
今後の営業予定:
2月19・20・26・27日 
3月12・13・26・27日

十割そば650円
(数量に限りがあります)
*季節によってメニューが異なります

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