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【1月29日放送】
楽園の住人
睦月の四 福島県須賀川市
~畑の中のよくばりレストラン~

今回の舞台は福島県須賀川市。農家レストランを営む内村正則さんと妻のとも子さんが主人公です。私立高校の教師を定年退職後、店の開店に向け調理技術専門学校で学び、調理師免許を取得した正則さん。2010年4月、石窯で焼くピザと、手打ちそばという、ユニークな組み合わせが楽しめる農家レストラン「うっちゃんの倉庫」を始めました。そばとピザの組み合わせは、意外に相性がいいとお客様に大好評。店を営みながら充実した生活を送る内村さんご夫婦をご紹介します。

最初はそば店を開こうと考えていた正則さん。しかしそばだけでは客足が途絶えてしまうと考え、開店に踏み切れませんでした。そんな時、趣味で造った石窯を使って友人に振舞ったピザが、「お店に出せる味」と大好評。ピザとそば、この二つならお客様も満足してくれると、店を開く決心がついたといいます。

安全な食材で料理を作りたいと、ご夫婦は店の前に広がる畑で野菜を育てています。この日は、畑にまく堆肥作りを二人で行いました。野菜くずにワラともみ殻、落ち葉を重ねて積み上げ、半年発酵させた後、畑にまきます。こうした日常のひと手間が美味しい野菜を育てています。

年間を通して約50種類の野菜を作る内村さんご夫婦ですが、自分たちで作らない野菜や、収穫が間に合わない野菜などは、ご近所の農家さんから分けて貰います。今回頂いたのは、寒さが厳しくなればなるほど甘みが増す、ちぢみホウレンソウ。足りない物はご近所さんが助けてくれる。内村さんご夫婦の心強い味方です。

ピザを焼く石窯は営業中、常に火が入っているため大量の薪が必要になります。薪は自分たちで用意しています。ご近所さんのご好意で近所の林のナラやシイの木を切らせてもらい、半年乾燥させるとようやく薪として使えるようになります。美味しいピザを焼くため手間隙かけて準備しています。

石窯でふんわりカリカリに焼き上げられたピザは、とても美味しいと評判です。トマトベースのマルゲリータや、旬の野菜をふんだんに使った季節ピザ。そばを食べた後でも、何故かお腹にすんなりと入ります。正則さんは現在、そば粉を使った「そば粉ピザ」の試作に奮闘中。メニューに加わる日もそう遠くないでしょう。

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粋酔 廣

正則さんが調理技術専門学校の実習先としてお世話になった割烹。さらに、高校教師時代の教え子が営む「粋酔 廣」。
関西地方で10年間修業し、日本食の伝統をきちんと受け継いだ料理の数々を楽しむことができます。
 
TEL:024-983-7577
営業時間:
(30分前ラストオーダー)
午前11時30分から午後2時
午後6時から10時
定休日:日曜・祝日
コース:
廣 (ひろ)4500円
おまかせ7000円より

うっちゃんの倉庫

内村さんご夫婦が営む、ピザと手打ち蕎麦の店「うっちゃんの倉庫」。
正則さんが打つ手打ちそばと、とも子さんが畑で収穫した野菜、そして石窯で焼いたピザが楽しめます。
ジャパニーズとイタリアンのユニークな組み合わせを、ぜひ楽しんでみてください。
 
TEL:0248-76-5294
営業日:土・日・月曜
午前11時から午後4時
※予約をおすすめします
天ざる蕎麦:700円
かき揚げそば:600円

マルゲリータ:800円
季節ピザ:800円

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