今回は、埼玉県鴻巣市でそば屋を始めるため奮闘する肥留川博明さん(63歳)と妻、美代子さん(63歳)が主人公。去年の春、浅草の名門のそば教室でそば打ちを習った博明さん。やがてそば屋開業を決意します。選んだ場所は、故郷の鴻巣市。共に幼少時代を鴻巣市で過ごした従兄妹達も計画に賛同し、皆で出資してそば屋「ごうじんち」を完成させました。オープンを控え、従兄妹や友人、ご近所さんも総出で準備が進みます。そば屋を開きたい方必見!肥留川さんご夫婦のドタバタそば屋開店日記をご紹介します。
こちらは博明さんがそばのいろはを教わった「蕎上人(そばしょうにん)」。そば屋として営業する傍ら、そば教室を開いています。20日間のカリキュラムでは技術から、材料、調理器具に至るまで開業に必要なノウハウすべてを教えてくれます。開店を控え、頼りになる先生にそば打ちを見てもらおうとやって来た博明さん。いつもは優しい先生からの厳しいお言葉に、冷や汗がとまりません。
先生からの言葉に心を入れ替え、そば打ちの練習に励む博明さん。「蕎上人(そばしょうにん)」から紹介して頂いた会津産のそば粉に、静岡から取り寄せるわさび。こだわりぬいた材料には自信があります。後はそば打ちを頑張るのみ!オープンの時には自信を持ったそばをお客様に出せるのでしょうか・・・。
そして迎えたオープン当日。なるべく沢山のそばを打とうと、朝4時からそば打ちを始めた博明さん。親戚やご近所さんなど、多くの方が手伝いに来てくれました。開店を前に、店の前には大行列!予想を超えるお客さんに、全員大パニックです!薬味を忘れたり、そばの数が把握できずお客様に怒られたり、大変な初日となってしまいました。もちろん閉店後は反省会が行われました・・・。
大混乱のオープンから1週間が経ち、営業にも少しずつ慣れてきた肥留川さんご夫婦。初日の反省をいかし、注文が多いせいろを多く打ち、残りのそばの数を常に把握する様にしました。お客さんに挨拶する余裕もでてきました。そんなある日、博明さんはご近所さんの畑を訪ねました。以前から地域の人達が作っている野菜をお店のメニューに使いたいと考えていたのです。まだまだこれからの「ごうじんち」ですが、少しずつ思い描くお店の形に近づいています。