今回は“楽園の案内人”菊池桃子が岐阜県恵那市明智町を訪ねます。昔ながらの町並みが残る、歴史ある町。そんな明智町で趣味が高じて、盆栽屋を始めた清水進さん(62歳)が主人公です。40代の頃から盆栽を始めた進さん。どんどんのめりこみ、仕事以外の時間はすべて盆栽に費やしました。そして定年退職後、自宅の近くに買った古民家を改装し、山野草を中心としたお手軽盆栽や かわいらしいコケ玉などを売るお店をオープンさせました。
進さん自慢の、秋の山野草を使ったコケ玉。桃ちゃんもそんなコケ玉作りにチャレンジしました!!
進さんの店に並ぶコケ玉は、山野草などの植物の根を土で包み、表面を苔で覆って形を整えたもの。最近、お手軽な盆栽として人気急上昇なんです!お手入れはコケが乾いたら、水をやるだけ。時間が経つにつれて味が出てきます。簡単に自然の風景を室内で楽しめます。進さんも、自分の作った盆栽を一人でも多くの人に知ってもらえるようにと、盆栽入門編としてのコケ玉をメインで置いています。
進さんが桃ちゃんを連れてやってきたのは、いつも山野草を採りに来ている場所。コケ玉を作るための材料を探します。一見、雑草しか生えていないように見える田んぼのあぜ道にお宝があるんです。そこで発見したのは、秋の山野草「フユノハナワラビ」。桃ちゃんが根を痛めないようにそっと大地の恵みを掘り起こします。採ってきた山野草で、コケ玉作りに挑戦!
進さんには盆栽と共にもう一つ楽しみがあります。それは、晩酌!夕食後に店へ出向き、一杯やるんです。そしてそのまま、寝袋で寝ちゃうんです。時折やってくるのが幼馴染の小木曽俊治さん。この日も、進さんの様子を伺いに来ました。2人は小学校時代、一緒に植物を育てるのが趣味でした。今は盆栽仲間です。小木曽さんは遅くまで店の電気が付いていることを心配していますが、進さんは静かなこのひとときがお気に入りなんです。
進さんにとって、大切に育てた盆栽を売るということは大事なお宝を手放すという感覚。それでは商売にならないと、妻の繁美さん(58歳)が積極的に営業活動を開始しました。近くのサービスエリアで出張販売をしたり、盆栽を貸し出すレンタル業を始めたり。でも本心は、進さんの盆栽を少しでも広めたいと思っているんです。そんな繁美さんは最近、山野草の名前を覚えようと勉強中。進さん、これからも愛する盆栽の魅力を多くの人に伝えてください!