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【10月23日放送】
楽園の住人
神無月の四 鹿児島県日置市
~65歳の学生 夢はマンゴー農園~

今回は鹿児島県日置市が舞台。40年ぶりに学生になった山口國夫さん(65歳)が主人公です。妻・斎子さん(61歳)を神奈川県の自宅に残し、寮で生活しながら学生生活を送っています。國夫さんは精密機器メーカーに勤めていた頃“定年後は、温暖な土地でマンゴー農園を開きたい”という夢を抱いていました。そして、1からマンゴー作りを学ぶことの出来る鹿児島県立農業大学校の存在を知り、64歳で受験。去年、見事合格。クラスメイトは孫ほど歳の離れた今年二十歳になる若者達。
「おじいちゃん世代だし大丈夫?」と心配されることもありますが「あまり歳を考えない。だから出来ることもある」と誰よりも率先して勉学に励む國夫さん。マンゴー農園を夢見て、若者と共に奮闘する、青春真っ只中の日々をご紹介します。

全国47ヶ所にある農業大学校。その目的は、未来の農業従事者の育成。2年間をかけ、作物の栽培方法はもちろんのこと、小型重機の操作や経営のノウハウに至るまで多岐にわたり学んでいきます。授業中、納得できるまで質問を繰り返す國夫さん。自分よりも人生経験も社会経験も豊富な國夫さんの質問に、果樹科を担任する42歳の松尾先生は「変な答えは出せない」といつも真剣勝負なんだそうです。

この日、ハウス内のパッションフルーツの木を植え替えるため、苦手な小型重機を使って作業する國夫さん。前進するだけでも一苦労。おまけにハウスを囲う天井や壁にぶつからない様に操作するのは中々、難しい様子。そんな國夫さんを見守るクラスメイトからは声援やアドバイスが飛び交います。その声を受け、何とか無事、作業終了。國夫さんにとってクラスメイトは、掛け替えのない大切な仲間だそうです。

果樹科では、各自一つ担当する果物が決まっています。國夫さんが担当するのは温州みかん。この日は、温州みかんを一緒に育てている1年生の小畑さんと畑を見てまわり、サンプルとして収穫した温州みかんの大きさ・重さ・色・糖度などをチェックしていきます。10日置きに繰り返すこの作業は、品質の確認と出荷時期を学ぶための大切な勉強なんだそうです。

農業大学校2年間の総仕上げとも言える、44日間に及ぶ農家研修に挑む國夫さん。指導してくれるのは、指宿市でマンゴー農園を営む同い年の有村さん。作業後に歓迎会を開いてくれました。「その歳から農業やるの?」と言われ続けながら54歳でマンゴー作りを始めた有村さん。
自分よりも10年も遅く始めようとする國夫さんには、ぜひ頑張ってほしいと我がことの様に応援してくれています。

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TEL:099-296-2519
営業時間:
午前8時30分~午後5時
定休日
毎月第3水曜日

ひまわり館

鹿児島県立農業大学校から歩いて5分。学生達が育てた野菜や果物が買えるお店。店内には、学生達が丹精込めて育てた切花や野菜が並びます。
数に限りがありますので、お求めの際はお早めに・・・
午前中が狙い目だそうです。
 
さらに日置市自慢の手作りの加工品や、工芸品も手に入りますよ。

TEL:03-3272-3367
営業時間:
午前9時30分~午後5時
平日のみ

全国農業大学校協議会

國夫さんの様に1から農業を学びたいと思った方。まずは、全国農業大学校協議会へご連絡ください。全国47か所にある農業大学校の学部や学科は、その土地、土地に合わせ、特色のあるものばかり・・・自分にあった学校選びをサポートしてくれます。
 
資料請求や素朴な疑問にも答えてくれますのでお気軽にお問い合わせください。

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