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【9月18日放送】
楽園の住人
長月の参 広島県庄原市東城町
~憧れの田舎暮らしは大忙し~

今回の舞台は自然溢れる広島県庄原市東城町。
2005年、妻の実家に移住して忙しくも楽しい田舎暮らしを満喫している木村博介さん(65歳)と、故郷にUターンした妻・晴美さん(60歳)が主人公です。
移住した当初は、晴美さんの実家に来たこともあり「婿じゃけ、婿じゃけ」と、口癖のように言っていた博介さんですが、「知らないことは、聞くと教えてくれるんじゃ」と、農業の仲間に入ったり、地域の活動などに積極的に取り組んできたおかげで、晴美さんよりも顔が広くなってきたそうです。その結果、田舎暮らしはどこの誰よりも忙しい・・・それがまた楽しいと博介さんは言います。「わからないことは積極的に聞く」これが田舎暮らしの秘訣なのかもしれません。

以前から自宅の囲炉裏用に炭作りをしていた木村さんご夫婦。最近夢中なのが竹塩作り。竹塩とは韓国で千年以上前から伝わる薬用の塩。青竹に塩を詰めて炭焼き用の窯で4日間焼くという手間のかかるもの。初日の窯に火を熾す時、博介さんと晴美さんはどちらが先に窯に火を熾せるかの真剣勝負になるんだそうですが、それもまた、忙しくも楽しい田舎暮らしって感じで、本当に楽しそうです。

晴美さんが参加する地元の集まり「ひなたぼっこ」は、地域を活性化させようと特産品の研究をしています。この日は、晴美さんのアイデアでこの地域の家庭でよく食べられている「唐辛子みそ」を商品化しようと試作品作り。それぞれの家庭の味を参考に、意見を出し合いました。
出来上がった「唐辛子みそ」はとても美味しいものになりました。来年には地元の産直市に出せるそうです。

東京に住んでいる次女夫婦が帰省したこの日、娘の喜ぶ顔がみたいと博介さんは、移住してから習っている蕎麦を打ってのおもてなし。食卓には、晴美さんが作った野菜を中心にした様々な田舎料理が飾られました。まだまだ自給自足とは行かないまでも、採れたての食材に彩られた食卓は、次女夫婦も大満足でした。

「近所付き合いを深めたい」そんな思いが実を結んだのか、博介さんは月に一度開かれる近所のご老人の集まり、「ばーばーちゃんの集い」のお手伝いをしています。その名の通り、集まるのは近くに暮らす「おばあちゃん」ばかりが9人。またこの集まりは、皆さんの元気な姿を確認するためにもなるといいます。これからもずっと続けていきたいと博介さんは話しています。

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TEL:08477-2-5003
問い合わせ時間
(平日のみ)
午前9時~午後5時30分









庄原市役所東城支所 地域振興室

東城町へお越しの際は是非、帝釈峡へと足を運んでみて下さい。世界に誇る珍しい天然橋、雄橋(おんばし)は、渓谷を流れる帝釈川の浸食作用によって出来た、石灰岩の橋です。全長90メートル、幅18メートル、厚さ24メートル、川底からの高さは40メートルと、世界でも類を見ない巨大な天然橋です。国の天然記念物に指定されており、訪れた人を圧倒する姿は、神の橋とも言われています。また秋には、真紅に染まった紅葉も楽しめます。

TEL:08477-2-4840
営業時間:8時~18時
年末年始のみ休み

竹塩   500円
山野草茶 300円




東城きんさい市

東城町産の野菜や花をはじめ、工芸品や加工品などが並ぶ品ぞろえ豊富な市場です。博介さんご夫婦が作る「竹塩」や、晴美さんが参加している特産品加工研究会で作った「山野草茶」が人気です。
“つくった人の顔が見える”をテーマに、出荷者全員の顔写真を掲示した野菜や果物は、安心して食べられると訪れるお客さんから大評判です。
お近くにお越しの際は覗いてみてくださいね。

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