今回は福岡県飯塚市が舞台。ジェラートの専門店「ジェラートみるく畑」を営む大場勁さん(65歳)と妻の伊津子さん(54歳)が主人公です。建設会社でトンネルやダムの工事に携わっていた勁さん。定年後は人を笑顔にする仕事がしたいと2006年3月、飯塚市内の県道沿いで「ジェラートみるく畑」をオープンさせました。オープンから4年が過ぎ、地元の食材を使った新鮮なジェラートは好評で、夏場はお客さんが途切れることのない人気店になりました。今年の春から次男の徹也さんが美容師を辞め、店を手伝い始めるなど、家族の絆がより一層深いものになりました。試行錯誤しながら、より美味しいジェラート作りに挑戦する家族を紹介します。
「ジェラートみるく畑」には、年間を通して50種類以上のジェラートレシピがあり、そのうち毎日13種類が店頭に並びます。その日に何を作るかを決めるのは、接客担当の伊津子さん。旬や流行を考え、勁さんに指示を出し美味しいジェラートが出来る・・・いいコンビですね。この日も、伊津子さんからオーダーされた13種類のジェラートが店頭に並びました。
勁さんの作るジェラートは、一つ一つの工程で分量を量って調理するため、何時食べても味にムラがなく美味しいと好評です。その数あるメニューの中でも人気なのが、新鮮な野菜や果物を使ったジェラート。風味が食材そのものだと、「ジェラートみるく畑」の看板ジェラートになっています。トマト、カボチャ、ホウレンソウなどなど、種類も豊富にあります。
この日、「ジェラートみるく畑」に地元のフリーペーパーの取材が入りました。伊津子さんは、地産地消を目指していることを多くの人に知ってもらいたいと、人気の野菜シリーズの撮影をお願いしました。勁さんの作る美味しいジェラートを大勢の人に食べに来てもらおうと、伊津子さんは真剣に編集者と話し合いました。
ブルーベリー生産農家、藤谷君代さんの畑で、収穫の手伝いをした大場さんご夫婦。帰りがけに実ったキュウリを見つけ、藤谷さんがキュウリをジェラートにしたらきっと美味しいとひと言。勁さんのジェラート魂に火がついたようです。淡白な味のキュウリは美味しくないと思っていた勁さん。ジェラート作りの試行錯誤が始まりました。
キュウリのジェラートが完成しました。キュウリの青臭さを抑えながら、キュウリそのものの味を引き立たせようと努力しました。
家族からはキュウリの味がちゃんとするよと絶賛され、孫の悠矢君もパクリとジェラートを食べてくれました。
「ジェラートみるく畑」に、新しいメニューが加わりました。