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【8月21日放送】
楽園の住人
葉月の参 群馬県前橋市
〜“男の夢”追う からくり美術館〜

群馬県前橋市で、からくりおもちゃの美術館『ぽるぺっぽ』を営む粂井有二さん(64歳)と真砂子さん(61歳)が、今回の主人公。長年、書籍のデザイナーとして活躍後、60歳を機に引退した有二さん。
その直後、からくりおもちゃと出会い「木の良さ、そして、からくりおもちゃの魅力を伝えたい」と夢を膨らませ、遂には私財を投じ、2007年に大好きな赤城山の中腹に美術館をオープンすることに・・・
しかし、その思いとは裏腹に、来館者は少なく試行錯誤する日々。‘男の夢’にまっしぐらな有二さんと、夫を支える真砂子さんの奮闘振りをご紹介します。

『ぽるぺっぽ』の特徴の1つが「見るだけではなく、動かして楽しめる」という点。館内には、国内外から集められたおよそ70点、実際に歯車を回すことの出来る作品が展示されています。現代からくりおもちゃの特徴の1つが“仕掛けまで含めて作品”と言う考え方。大きさや形の違う歯車を組み合わせる事で、様々な表情を見せるからくりおもちゃ。その仕組みを理解することで楽しさも倍増です。

実は、有二さんご自身もからくりおもちゃを制作しています。そのキッカケは「訪れたお客さんに、からくりおもちゃの魅力をより伝えられる様にしたい」との思いから・・・全て独学、今までに作った作品は5点。
時間を見つけては、館内の工房にこもり、様々な木から切り出した100近いパーツを組み合わせ、創作する日々でもあります。

ご夫婦の大切な仕事の1つが「輪ゴム鉄砲」の制作。からくりおもちゃの歯車を使い10連発が可能な輪ゴム鉄砲を考案した有二さん。パッケージのイラストも全て有二さんが手掛けました。
「訪れるお客さんの数よりも売れる」という輪ゴム鉄砲。今では『ぽるぺっぽ』を運営していく上での貴重な収入源でもあります。

『ぽるぺっぽ』夏休み恒例の工作教室。「子供達に作る喜びを感じて欲しい」との思いから始まりました。有二さんは、子供達に何を作りなさいとも、どう作りなさいとも言わず、全てを感性に委ねます。続々と作品が完成する中、有二さんも6作目となる新作をお披露目。『ぽるぺっぽ』に笑顔が溢れ、その笑顔が“男の夢”を今日も支えます。

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住所:前橋市苗ヶ島町2027
TEL:027-283-3017
日帰り入浴料:
大人600円 子供400円
入浴時間:
午前10時〜午後5時

赤城温泉 花の宿 湯之沢館

四季折々の魅力を持つ赤城山。
その中腹に、ひっそりと佇む明治13年創業の温泉宿「湯之沢館」
源泉43度のにごり湯は、湧き出る時は透明ですが、空気に触れると独特の色に変化し、そのお湯は、療養温泉としても高く評価されています。

日帰り入浴も利用でき、渓流を望む露天風呂は、年間を通して様々な表情を訪れた人々に堪能させてくれます。

住所:前橋市富士見町赤城山1788-14
TEL:027-288-1608
休館日:毎週火・水・木曜日
*8月中は無休
営業時間:午前10〜午後5時
入館料:
大人800円 子供400円
ぺたぺた工作:
300円(入館者対象)
輪ゴム鉄砲:1,500円

現代からくりおもちゃ美術館
『ぽるぺっぽ』

実際にハンドルを回して、からくりおもちゃの魅力を感じることの出来る『ぽるぺっぽ』
もちろん有二さんの作品も動かすことが可能です。

そして、ショップでは、有二さんが考案した輪ゴム鉄砲も実際に手に取ることができ、販売もしています。

また、8月中は子供達の工作教室「ぺたぺた工作」も開催。夏休みの宿題にもオススメです。

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