今回の舞台は日本海に面する秋田県にかほ市。自然豊かなこの町で、自宅を利用して農村レストラン「食育工房 農土香」を営む渡辺勇さん(71歳)と妻の広子さん(66歳)が主人公です。
地元の農協に勤めていた渡辺さんご夫婦は、農業振興に携わり、定年退職後は食育を伝え続ける場所が作りたいと、農村レストランを2005年にオープン。
そんなご夫婦の活動は徐々に実を結びつつあります。「夫婦二人で一人前」と話す広子さん。いつまでも二人で仲良く走り続けてください。
「農土香」の人気メニューは農土香御膳。米粉を衣に混ぜてカリカリに揚げた旬野菜の天ぷら。繋ぎに米粉を使うことでツルツルッとした食感の蕎麦。米粉を使ったふっくらモチモチの米粉ピザなど。全部ご夫婦の手作りです。そんな米粉にこだわった料理は、お客様から大評判です。
この日、勇さんは鳥海山のふもとに来ていました。その目的は「農土香」の料理の隠し味とも言える、鳥海山の湧き水を汲むため。伏流水を飲みながら「鳥海山は宝の山だ」と勇さんは笑顔で話してくれました。
お孫さんと一緒に食べる夕食。この日は、オカラハンバーグに勇さんの大好きな鰯の山椒煮、ジュンサイの澄まし汁が食卓を飾りました。「おばあちゃんの味がするー!」とお孫さんも広子さんの料理が大好きです。
広子さんはお隣の由利本荘市で、米粉を使った料理講習会を頼まれました。教えるのはクリームシチューと鳥のから揚げ、お好み焼きです。参加した皆さんは、米粉を使った料理に大満足でした。