今回の舞台は熊本県、南阿蘇村と上天草市です。なぜ二つの舞台があるのかと言うと今回の主人公、末松義捷さん（67歳）と妻の悦子さん（62歳）は、名古屋市から熊本県へ移住し、“二地域居住”を楽しんでいるからなんです。春から秋は阿蘇カルデラの南に位置する山間の里、南阿蘇村、冬は美しい大小の島々が浮かび魚介類に富む上天草市で暮らします。
博多出身海育ちの海派・義捷さん。岐阜県出身の山派・悦子さん。お互いの夢を叶えた場所での暮らしは羨ましい限り。一緒に移住した義捷さんの母、龍代さん御年94歳と愛犬ぺロ16歳も、元気に日課の散歩を続けています。末松一家の皆さんは、それぞれの土地の仲間たちに囲まれ、山と海、楽しさ二倍の田舎暮らしの真っ最中です。
南阿蘇村に暮らす今の季節、ご夫婦は畑仕事や田植え、山菜採りを楽しみます。山派の悦子さんに対し、義捷さんは初めて体験する事もしばしば。そんな時に心強いのが、南阿蘇の仲間たち。ご夫婦は山の生活の知恵を教わります。自然の恵みと仲間の優しさに感謝です。
末松家の食卓に並ぶ品々は、山の幸と海の幸のオンパレード。
ウドは天ぷら、ワラビは畑で採った玉ねぎと酢の物に。
そして海の恵みは、義捷さんの大好物“ところてん”や茎ワカメの味噌漬け。ヘルシーかつ贅沢な品々。これも元気の秘訣なんです。
この日は上天草に釣りへ。冬以外の季節でも、義捷さんはちょくちょく魚釣りにやってきます。一緒に行くのは山のお仲間「阿蘇釣りクラブ」のメンバー3人。出迎えてくれるのは海の仲間たち。船を出し、釣れるポイントを教えてくれます。出会うことのなかった山と海の仲間たちが義捷さんを通じて交流します。大漁の後は、楽しい海鮮バーベキュー♪
散歩が日課の末松一家。近所のコースだけでなく、阿蘇ならではの雄大な景色を見に行く事もあります。義捷さんの母、龍代さんは御年94歳。美しい景色を見たいと言う気持ちが、94歳になって尚、龍代さんが背筋をピンと伸ばし歩き続けられる理由なんでしょうね。
